著者
松本 沙羅 玉城 耕二 柴原 健太郎 本郷 由貴 木下 佳子 西條 修光
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
日本体育学会大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.67, pp.268_3-268_3, 2016

<p> オープンスキル系のバスケットボール競技では、絶えず変化する状況の中で、その場に応じた的確な状況判断が要求される。これまで、認知的トレーニングの研究が多くなされてきたが、一致した効果はみられていない。その原因の一つは、認知的トレーニングの介入効果が主に指導者の評価に依存し、選手自身の状況判断の変容に目が向けられていないことである。例えば、夏原はMcpersonの言語報告から知識を定量化する方法を用いて、熟練者ほど優れた知識構造を持っていることを明らかにしている。そこで本研究は、選手自身の知識構造の変容を明らかにすることで、認知的トレーニングの介入効果を検討することにした。実験参加者は関東大学女子2部リーグに所属するA大学の女子バスケットボール部員14名であった。認知的トレーニングの介入効果を検討するために、関東大学女子1部リーグの公式戦の映像を用いた状況判断テストに加え、40分のゲームを行った。状況判断テストでは、当該状況での判断に至るまでの知識構造を目的、条件、動作の分類から評価し、介入前後での変容について検討した。方法の詳細及び結果、考察については発表当日に報告する。</p>