著者
杉本 和敏 木原 利幸
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.84, pp.1-7, 1990-10-19

NHK大河ドラマ「春日局」の冒頭において、コンピュータ・グラフィクス()を用いて、当時の江戸城や江戸の町の発展の変遷を紹介した。過去の多くの資料をもとに、実在しない歴史上重要な建物をCGにより忠実に復元することは、人文科学、歴史学や教育など多くの分野で非常に有効であることを示すことかできた。ここでは、江戸城の復元のためのモデリングおよびレンダリレグ手法について紹介すると共に、CGにおける今後の課題について考察する。We faithfully restored Edo Castle of about 380 years ago by computer graphics (CG), and showed it at the "Kasuga-no-tsubone" NHK TV series program in 1989. It is very effective and useful in cultural science, history and education to represent historical objects by using CG technologies. This paper describes modeling and rendering technologies for the restoration of Edo Castle, and give some considerations in the restoration of historical objects by CG.
著者
木原 利幸 杉本 和敏
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.1990, no.72, pp.1-6, 1990-09-14

平成元年度のNHK大河ドラマ「春日局」において、コンピュータ・グラフィクス()を用いて、当時の江戸城を紹介した。CGが未来の創造物や実存しないものを表現するのに有効であるばかりでなく、過去に存在したものを復元するにも大変優れた手法であることを示すことができた。ここでは、江戸城の復元のためのモデリング技術およびレンダリング技術について紹介すると共に、CGによる過去の構築物の復元に関して多少の考察をする。We faithfully restored the Edo castle of about 380 years ago by computer graphics, and introduced it at the "kasuga-no-tsubone" NHK TV series program in 1989. We showed that computer graphics was an effective and useful method for representing historical objects as well as imagined or fancy objects. This paper describes modeling and rendering technologies for the restoration of the Edo castle, and give some considerations in the restoration of historical objects by CG.
著者
南方 博視 杉本 和敏
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.41, pp.281-282, 1990-09-04

紙上に描かれた図面をオペレータにより会話型入力するには、入力に時間がかかりオペレータの人件費も高く熟練度も要し、またその作業も苦痛を伴うものである。そこで、図面自動入力システムが種々開発されてきており、輪郭線抽出後芯線化するものや、細線化後折れ線近似するものなどが考えられている。ところが、特殊なハードウエアを用いているシステムが多く、そのため価格も高価になり、ユーザーも限られていた。ここでは、ハードウエアに依存しない折れ線近似によるラスターベクター変換の高遠アルゴリズムについて述べる。