著者
杉浦 義紹
出版者
日本マイコトキシン学会
雑誌
マイコトキシン (ISSN:02851466)
巻号頁・発行日
vol.70, no.2, pp.95-104, 2020-07-31 (Released:2020-09-01)
参考文献数
2

食品や関連製品におけるカビや酵母の発生はよく報告されています.これらの真菌は,食品の腐敗やマイコトキシン汚染を引き起こすことが知られています.この稿では,学生と初心者のための食品由来の真菌検査を紹介します.
著者
杉浦 義紹
出版者
マイコトキシン研究会
雑誌
マイコトキシン (ISSN:02851466)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2, pp.49-61, 2012-07-31
被引用文献数
2

フザリウム属菌はごくありふれた糸状菌で,世界的に広く作物畑に分布している.その中のいくつかの菌種はトリコテセン類,ゼアラレノン,フモニシン類などのカビ毒を産生することで知られ,それらはヒトや動物のカビ毒中毒症と係わりがある.1980年以来,数種のフザリウム属菌の化学的な特徴を研究して来た.その研究にはフザリウム・クロックウェレンスの植物病原性とフザリウム・ソラニのマウス病原性も含まれている.本総説ではこれまでの実験的なフザリウム研究の概略とその研究中に得た経験をいくつか紹介する.