- 著者
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李 春草
Syunsou Ri
- 出版者
- 同志社大学国文学会
- 雑誌
- 同志社国文学 (ISSN:03898717)
- 巻号頁・発行日
- no.87, pp.41-53, 2017-12
本論は南京の都市イメージを分析しつつ、それが物語の舞台とされた理由を明らかにした。また登場人物と『板橋雑記』(清・余懐)のそれとの類似性などから、『板橋雑記』が「人魚の嘆き」の新たな典拠であることを指摘した。さらにヒロイン‐‐人魚の実像を解明する上、彼女が純粋な西洋美の象徴であることを論述した。最後に東洋的要素の役割や物語の結末を検討し、作家の意図や小説のモチーフを探ってみた。