- 著者
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山根 小雪
中井 智司
李 炳大
細見 正明
勝 宣賢
- 出版者
- The Society of Chemical Engineers, Japan
- 雑誌
- 化学工学論文集 (ISSN:0386216X)
- 巻号頁・発行日
- vol.28, no.5, pp.518-521, 2002-09-20
- 参考文献数
- 7
- 被引用文献数
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二酸化チタン光触媒を繊維状活性炭に担持させたFAC/TiO<sub>2</sub>シート材を用いた脱臭システムの構築を目標とし,メチルメルカプタン(MM)の分解経路及び硫黄収支の解明を試みた.まず脱臭効率について検討し,TiO<sub>2</sub>が氏i株)O線分解よりも優れた脱臭効果を示すこと,FAc/TiO<sub>2</sub>シートはTiO<sub>2</sub>単独よりも優れた脱臭効果を示すことを確認した.次にFAC/TiO<sub>2</sub>シートによるMM分解生成物として,二硫化ジメチル,二硫化炭素,二酸化硫黄,メタンスルホン酸イオン,硫酸イオンを定性した.また,MM分解における硫黄収支は常に50%以上,実験終了時には79%を把握した.一方,比較のために行った氏i株)O線分解では,これら5種の物質に加えて硫化水素も検出され,硫黄収支をほぼ100%明らかにした.