著者
花井 耕造 井原 文子 勝田 昭一 村松 禎久 村上 勉 井原 完有 藤田 智之 川合 英夫 田仲 隆 森山 紀之
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.50, no.12, pp.1950-1959, 1994-12-01
被引用文献数
10

本研究ではAxial像を中心に, ヘリカルCTにおける再構成間隔と腫瘤性陰影の描出能の関係をコントラスト分解能の違いから述べた.ヘリカルCTでは, 検査目的に応じて最適な再構成間隔を定めることで, 体軸方向に対する情報量をいかに効率良く, かつ最大限に得るかが重要なスキャン条件の選択となる.今後, 3次元画像表示への対応も含めて最適再構成間隔の設定基準を定めて行きたい.
著者
今野 光則 嘉部 広司 林 久貴 周東 森昭 横山 和利 村松 禎久 昆布谷 三恵子 秋山 典子
出版者
公益社団法人日本放射線技術学会
雑誌
日本放射線技術學會雜誌 (ISSN:03694305)
巻号頁・発行日
vol.51, no.12, pp.1769-1773, 1995-12-01

近年, Gammma Knifeをはじめ、LinacでもNarrow Beamを用いてStereotactic Radiosurgeryが行われている.国立がんセンター中央病院において小さな孤立性の転移性脳腫瘍を対象としてLinac6MV X線により定位多軌道照射Stereotactic Multiple Arc Radiotherapy:(SMART)を1991年7月より施行している.SMARTはその主対象の性格上, 分割照射が必要であり, 患者固定とその再現性が最も重要視される.このSMARTに対応できる固定法として, 枕およびマウスピースと1体となったシェル固定具(SMART-SET)を作成し, マジックテープで寝台に固定した.この方法は位置固定精度が高い実用的な固定法である.シェル材料としてメッシュ状のものは不適で「サーモシェル」を使用している.SMARTの治療システムの紹介と共に, シェル固定具の作成手順を解説し, 位置の再現性および治療装置・関連装置の精度等について考察を加える.