- 著者
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松尾 哲子
村田 厚生
- 出版者
- 社団法人日本経営工学会
- 雑誌
- 日本経営工学会論文誌 (ISSN:13422618)
- 巻号頁・発行日
- vol.62, no.4, pp.190-203, 2011-10-15
2007年9月の敬老の日に総務省が発表した65歳以上の高齢者数は,2,744万人であり,総人口に占める割合は21.5%となり,人口数,比率とも過去最高になっている.一方,居住域の郊外への転移やモータリゼーションの影響によって,郊外を中心に巨大な駐車場を備えた大型ショッピングモールが乱立し,さらにインターネット販売,カタログ通販やインターネット注文で,最寄りの店から品物を配達するネットスーパーも活発になり,地域の商店街は人通りも減少し,空洞化に歯止めがかからない.しかし,商店街は車を運転できない地域の高齢者や生活弱者の生活必需品購入の唯一の生活ライフラインである.本研究では,九州の玄関口である,福岡県北九州市若松区と戸畑区の2ヵ所の商店街の来街者のアンケート調査研究に基づき,今後の高齢者など生活弱者のライフラインとしての商店街の維持や地域活性化を促すための施策について検討する.