- 著者
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松岡 尚敏
渡邊 淳一
- 雑誌
- 宮城教育大学紀要
- 巻号頁・発行日
- vol.46, pp.15-29, 2011
本研究は、平成20年に告示された中学校学習指導要領の社会科歴史的分野において新設された「各時代の特色をとらえる学習」に関して、近代という時代に焦点をあてて考察するとともに、指導計画試案の作成を試みたものである。まず、「各時代の特色をとらえる学習」の趣旨および指導計画を設計する際の留意点について整理したのち、次に、日本近代史の特色について数個のキーワードで表現する作業を行った。その後、抽出された4つのキーワード、すなわち「中央集権的な近代国家の形成」「『国民』概念の創出」「帝国主義と植民地の領有」「工業化と資本主義の発達」に留意しながら、単元全体の指導計画(40時間扱い)およびその中で核となるいくつかの本時の指導計画について、試案という形で作成を試みている。