著者
松森 邦昭 別府 俊男 中山 賢司 斉藤 元良 青木 伸夫 田中 柳水 平 孝臣
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.33-37, 1986-01-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
10

脳神経外科治療過程で合併症としての糖尿病性昏睡を経験した. 2例は高浸透圧性非ケトン性糖尿病性昏睡, 1例は高浸透圧性非ケトン性昏睡と糖尿病性ケトアシドーシスの移行形, 1例は糖尿病性ケトアシドーシスであつた. この病態の相違は主に患者側が持つ耐糖能の異常の程度により生じたと考えられた. 脳神経外科治療上の糖尿病性昏睡促進因子として, 1) 原疾患, 及び手術侵襲によるストレス, 2) ステロイド剤, 減圧剤, 3) 経管栄養などがあげられる. これらの薬剤, 治療は脳神経外科治療上不可欠のものであり, 意識障害患者に重複して行われる. このため糖尿病性昏睡の発見が遅れ, 問題となる. この対策として, 脳神経外科の治療上, 糖尿病性昏睡の発生を念頭に置き, 少しでも疑いがあれば頻回に電解質, 血糖値, 血漿浸透圧, 酸塩基平衡を測定すべきである.
著者
松森 邦昭 三井 公彦 田中 千彦 阪本 いづみ
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.45-48, 1992-01-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
5

癌末期の難治性疼痛に対し, 経皮的コルドトミーによる除痛を行った. 癌性疼痛を有する16例に22回施行した. 施行直後, 鎮痛剤を全く必要としない症例は16例中7例(44%), 鎮痛剤を常時は必要としない症例は5例(31%)で, 合わせて75%の良好な除痛がえられた. 無効例は無かつた. 合併症として不全片麻痺2例, 排尿困難2例を認めたがいずれも一過性で回復した. 他に施行1~2ヵ月後に2例でdysesthetic syndromeの発生をみた.難治性の癌末期疼痛に対し経皮的コルドトミーは確実な除痛効果を示した. 手技が簡単で癌末期のhigh risk患者であっても高齢者でも安全に行いえた.
著者
朝倉 哲彦 松森 邦昭 喜多村 孝一
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.251-251, 1971-03-25

東京女子医科大学学会第165回例会 昭和45年12月4日 東京女子医科大学本部講堂