著者
松永 明信 山本 敦 水上 英一
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.29, no.6, pp.408-412_1, 1988-12-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
19
被引用文献数
4

間接吸光度検出イオンクロマトグラフィーによる食品中のフィチン酸 (PA) の分析法を確立した. 分析カラムには Shim-pack IC-Al, 溶離液にはナフタレン-1, 3, 6-トリスルホン酸塩 (pH 5.5) を用い, PAの溶出を295nmで検出した. なお試料は0.6N塩酸で抽出し, 中和した後, 陰イオン交換樹脂カラム (AG1-X4) に負荷した. 0.2N塩化ナトリウム, 水で洗浄した後, 2N塩酸でPAを溶出させ, 減圧乾固して塩酸を除去した. これを水に溶解し, 0.45μmのフィルターでろ過して試験溶液を調製し, 測定に供した. 大豆, 押麦, 小麦粉にPAを添加して回収実験を行ったところ, 回収率は93.0~98.3%であり, また定量限界は0.05g/kgであった. 各種食品中のPA含有量を測定したところ, 米ぬかの値が特に高く, 72.4~87.0g/kgであった.
著者
山本 敦 斎藤 行雄 松永 明信 牧野 正雄
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.36-41_1, 1987

くん製品中の酸化防止剤 (BHA, BHT) をガスクロマトグラフィー (GC) で分析する際, 共存物質により分析の妨害を受けることがある. 今回これらの物質の単離と構造決定を行った. いかくん製品からの抽出物は分取クロマトグラフィーにより, 妨害物質としての3つの化合物を単離することができた. これらはGC/MS, NMRの結果, 2,6-dimethoxyphenol 及びその同族体であることが判明した. これらの化合物はくん製品中に香気成分として含まれるものであり, GCでくん製品中の酸化防止剤を分析する場合には十分注意を要する.