- 著者
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松本 加奈子
松波 晴人
- 雑誌
- 情報処理
- 巻号頁・発行日
- vol.54, no.10, pp.1023-1027, 2013-09-15
サービスを科学する動きが加速している.サービス業では,サービスの特性(同時性,無形性,変動性,消滅性)という特性ゆえ,勘と経験の側面が強かった.そのため,付加価値の高いサービスを創造したり,現場の生産性を向上させるためには,サービスによる「経験」が生じる「場」における情報が重要である.本論文では,「場」の情報を集めるために行動観察という方法論を用いた,付加価値の提案のための「ワーキングマザー」「中国人旅行客」,生産性向上のための「厨房」「お客さま記憶スキル」の事例に簡単に解説をした後,飲食業におけるサービス・クオリティを向上させるための「サービス・スタンダードの構築」について主に述べる.