著者
松裏 知彦 貞安 一廣 松倉 隆一 高尾 芳三
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.80, no.5, pp.702-712, 2014 (Released:2014-10-01)
参考文献数
18
被引用文献数
1

エチゼンクラゲ分布調査を効率化するため,音響データからクラゲエコーを自動検出する手法,及び傘径を推定する手法を開発した。調査熟練者によるエコー検出過程を解析し,自動検出アルゴリズムを決定した。次に,クラゲエコー検出のための特徴量を検討し,サイズと形状に依存する特徴量が有効なことを確かめた。水中ビデオ映像から体形を解析し,エコーサイズと傘径の関係式を作成した。自動検出による個体数密度分布は熟練者の結果と時空間的に良く一致した。音響推定された傘径と中層トロール標本の傘径の最頻値も良い一致を見た。