著者
柳原 英孝 河上 雅範 工藤 峰一 外山 淳 新保 勝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.83, no.5, pp.1266-1273, 2000-05-20
被引用文献数
4

画像を低周波成分と高周波成分の二つの成分に分離し, 各成分を別々に符号化する2チャネル符号化において, 低周波成分の符号化にスプライン曲面を用いる手法を提案する.本手法では, 原画像から抽出した標本点をもとに, スプライン曲面を用いて原画像を近似することにより, 少ないビット数で滑らかな低周波成分を得る.高周波成分は原画像と低周波成分との差分を離散コサイン変換符号化を用いて符号化する.実験により, 本手法が従来の多チャネル符号化方式やJPEG方式と比較して, より高品位な再生画像を得ることができることを示す.