著者
稲垣 郁哉 柴 伸昌
出版者
一般社団法人 日本運動器理学療法学会
雑誌
運動器理学療法学 (ISSN:24368075)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.1-5, 2022 (Released:2022-03-18)
参考文献数
16

【⽬的】尺側⼿根伸筋(以下,ECU)腱鞘炎を有する症例に対して,肩関節外旋制限に着⽬した介⼊により症状が改善した⼀例について報告する。【症例】対象は70 代⼥性である。診断名は左三⾓線維軟⾻複合体損傷および左ECU 腱鞘炎である。初期および最終評価において疼痛評価,DASH スコア,ROM 測定,姿勢評価を実施した。左肩関節外旋制限と左肩甲⾻挙上位を呈したアライメント不良を認めたので,左肩関節外旋可動域を改善させるために肩甲⾻挙上位の修正を⽬的に介⼊したところ,各評価項⽬が改善した。【結論】肩甲⾻挙上位を呈しているアライメントの修正は,上腕⼆頭筋⻑頭腱の伸張を軽減させ,肩関節外旋可動域の改善につながり,ECU 腱鞘炎に対するストレスの軽減に有⽤であると考えられた。
著者
稲垣 郁哉 中村 祐太 佐々木 隆紘 柴 伸昌
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.643-646, 2021 (Released:2021-08-20)
参考文献数
7

〔目的〕術後に長引く母趾痛を呈した舞踊家に対して,足袋へ入谷式足底板を応用した結果について報告する.〔対象と方法〕リスフラン関節固定術の術後1年半以上しゃがみ込み時に右母趾MP関節痛を有する50代女性である.足底板処方前後のNumerical Rating Scale(NRS),Brief Pain Inventory(BPI),しゃがみ込み動作,足部足関節評価質問票(SAFE-Q),Pain Catastropllizing Scale(PCS),Hospital Anxiety and Depression Scale(HADS)を評価した.〔結果〕NRS,BPI,しゃがみ込み動作,SAFE-Qは改善し,PCS,HADSは軽度改善した.〔結語〕足袋に応用した入谷式足底板の処方は有効であり,舞踊など靴を使用しない活動における足部の症状改善に有用であると考えられた.