著者
柴田 和恵 菊地 美香 シバタ カズエ キクチ ミカ Kazue SHIBATA Mika KIKUCHI
雑誌
天使大学紀要 = Bulletin of Tenshi College
巻号頁・発行日
vol.9, pp.93-99, 2009-06-30

本研究では、看護学生のストレスマネジメント能力を高める支援方略の基礎的資料を得るため、バイオフィードバック(以下BF)法訓練中の生理的指標(心拍数)とコヒーレンス比率との関連、およびBF 法の初回訓練直前と最終訓練直後での心理的指標(気分や感情、認知判断の傾向)の変化を明らかにすることを目的とする。対象は、A大学看護学科1年生18名で、BF 訓練は1回5~10分、週3回、3週間実施し、心拍数とコヒーレンス比率の関連をSpearmanの順位相関係数を用い、POMS 短縮版とLOC の得点比較をWilcoxonの符号付順位和検定を行った。その結果、BF 法訓練中のコヒーレンス比率と心拍数が負の相関を示し、BF 法訓練後に「活気」を除く気分・感情陰性要因すべてが有意に低減した。また、内的統制志向群は、外的統制志向群に比べて、気分・感情陰性要因への影響を受けやすい傾向があった。BF 法訓練は看護学生のストレスマネジメント能力向上に期待できることが示唆された。This study was designed to provide basic knowledge and data required for strategies to enhance the ability of nursing students to manage their stress. We examined the relationship between heart rates (a physiological indicator) and rhythm coherence, as well as changes in the indicators of psychological states (feelings, emotions and cognition) during Biofeedback (BF) training. Subjects were 18 first year students in the Department of Nursing at University A. Five to ten minute sessions of BF training were held three times a week for three weeks. To examine the relationship between heart rates and rhythm coherence, we performed Wilcoxon's signed rank sum test, using Spearman's rank correlation coefficient, to compare the scores obtained from a short version of the Profile of Mood State (POMS) and a Locus of Control (LOC) scale. The results showed an inverse correlation between heart rates and rhythm coherence, significant decreases in negative mental and emotional factors, and an increase in vitality" during BF training. Students with an internal LOC were more vulnerable to negative mental and emotional factors, compared to those with an external LOC. It was demonstrated that BF training is effective in enhancing their stress management ability.
著者
柴田 和恵 菊地 美香
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.93-99, 2009

本研究では、看護学生のストレスマネジメント能力を高める支援方略の基礎的資料を得るため、バイオフィードバック(以下BF)法訓練中の生理的指標(心拍数)とコヒーレンス比率との関連、およびBF 法の初回訓練直前と最終訓練直後での心理的指標(気分や感情、認知判断の傾向)の変化を明らかにすることを目的とする。対象は、A大学看護学科1年生18名で、BF 訓練は1回5〜10分、週3回、3週間実施し、心拍数とコヒーレンス比率の関連をSpearmanの順位相関係数を用い、POMS 短縮版とLOC の得点比較をWilcoxonの符号付順位和検定を行った。その結果、BF 法訓練中のコヒーレンス比率と心拍数が負の相関を示し、BF 法訓練後に「活気」を除く気分・感情陰性要因すべてが有意に低減した。また、内的統制志向群は、外的統制志向群に比べて、気分・感情陰性要因への影響を受けやすい傾向があった。BF 法訓練は看護学生のストレスマネジメント能力向上に期待できることが示唆された。
著者
柴田 和恵 菊地 美香 シバタ カズエ キクチ ミカ Kazue SHIBATA Mika KIKUCHI
雑誌
天使大学紀要 = Bulletin of Tenshi College
巻号頁・発行日
vol.9, pp.93-99, 2009-06-30

本研究では、看護学生のストレスマネジメント能力を高める支援方略の基礎的資料を得るため、バイオフィードバック(以下BF)法訓練中の生理的指標(心拍数)とコヒーレンス比率との関連、およびBF 法の初回訓練直前と最終訓練直後での心理的指標(気分や感情、認知判断の傾向)の変化を明らかにすることを目的とする。対象は、A大学看護学科1年生18名で、BF 訓練は1回5~10分、週3回、3週間実施し、心拍数とコヒーレンス比率の関連をSpearmanの順位相関係数を用い、POMS 短縮版とLOC の得点比較をWilcoxonの符号付順位和検定を行った。その結果、BF 法訓練中のコヒーレンス比率と心拍数が負の相関を示し、BF 法訓練後に「活気」を除く気分・感情陰性要因すべてが有意に低減した。また、内的統制志向群は、外的統制志向群に比べて、気分・感情陰性要因への影響を受けやすい傾向があった。BF 法訓練は看護学生のストレスマネジメント能力向上に期待できることが示唆された。