著者
川口 雄一
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.61-65, 2008

Emacsは単なる文書編集アプリケーションではなく、様々な機能をマクロとして附加することができる。本稿では、このEmacsでメールを読み書きするための追加マクロとしてVMを取り上げる。VMでは電子メール本文におけるMIME対応はなされているが、ヘッダにおけるMIME対応はなされていない。本稿では、VMからSEMIを利用し、電子メールヘッダに日本語を利用するためのMIME設定について述べる。当初の目的であるEmacsとVMによる電子メールヘッダにおける日本語のMIME処理は実現できた。ただし、Emacsの版によってはうまく実現できないという情報もある。汎用的な方法を確立するためには、更なる調査が必要である。
著者
岡部 哲子 長谷川 めぐみ 山部 秀子
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.75-80, 2010-03-31

鉄分は、月経や妊娠との関わりから、20〜30歳代女性には特に必要な栄養素であるが、食事からの鉄摂取量の不足が報告されている。本研究では、女子学生における鉄含有食品の摂取が血中ヘモグロビン濃度に与える影響を検討した。血中ヘモグロビン濃度の低い女子学生を2群に分け、1週間あたりのひじきの摂取量を分割して毎日摂取する群(8名)、および週1回にまとめて摂取する群(7名)とし、6週間の介入を行った。毎日摂取した群は、血中ヘモグロビン濃度が介入前に比べて、介入後に有意に上昇した。一方、週1回まとめて摂取した群では、その変化には有意な差がみられなかった。鉄含有食品を分割して毎日補う方が、1週間にまとめて1度摂取するよりも、血中ヘモグロビン濃度の上昇に貢献する可能性が示唆された。
著者
矢萩 実幸
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 = Bulletin of Tenshi College
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.45-54, 2018-01-31

介護保険制度が策定されてから、退院後の高齢者の療養場所も多様化している。近年、専属の退院支援チームが退院支援を担うことが多くなってきているが、入院時から高齢者に関わっている病棟看護師にも退院に向けての支援が望まれる。本研究では病棟に勤務する看護師を対象に後期高齢者の退院支援についてどのような援助を行っているかを明らかにすることを目的とした。同意を得られた対象者244 名のうち、退院時に支援しているものは107 名であった。援助の内容について自由記述で調査を行ったところ、高齢者と家族の不安の傾聴、退院後の高齢者の生活を想定した患者や家族の指導に関するもの、社会資源の制度を使うことに関するものに関連した援助の内容が抽出された。後期高齢者の退院支援には高齢者の意思を尊重しながら家族に働きかけること、日常生活を重視した支援が中心であることが示唆された。Places for elderly people after discharge have diversified since the establishment of the nursing care insurance system. In recent years, the frequency with which exclusive discharge support teams provide discharge support has increased, but ward nurses intervening for elderly people from admission should also ideally provide such support. The present study aimed to clarify the kind of discharge support provided by ward nurses for advanced elderly. Of the 244 subjects who consented to participate in the study, those providing support at discharge numbered 107. An open-ended survey was conducted to investigate the details of support, which extracted support regarding: listening to the anxiety of elderly people and their families, guidance for elderly people and their families in preparation for the former's post-discharge life, and the use of social resource systems. We suggest that discharge support for advanced elderly should focus on respecting their intentions, placing emphasis on their daily lives, and encouraging their families.
著者
大石 時子 柳原 真知子 柳原 真知子 恵美須 文枝 山村 礎
出版者
天使大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

ピアエジュケーションの中から中高大学生のセイファーセックスネゴシエートの実際の言葉を抽出し、これらの抽出された認識や行動のパターンと大学生への意識調査の結果等を基本に、大学生ピアカウンセラーを養成するための、8パターンのロールプレイ用演劇シナリオを完成した。また大学生への意識調査からセイファーセックスネゴシエートに関する大学生ピアカウンセラー養成前後の教育効果を計る自己効力感の尺度を作成した。
著者
茎津 智子 井上 由紀子 岩本 喜久子 田中 さおり
出版者
天使大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

死別した子どもを持つ親の語りの分析では、子どもは死別した人との新たな関係を構築するプロセスとして家庭内の仏壇の存在や墓参りなどが、わが国においては重要な役割を担っていることが示唆された。一方で看護職への調査では普段から子どもに関わる現場の看護職か否かに関わらず、家族と死別する子どもへの関わりに戸惑いや難しさを感じており、子どもの死の理解や子どもと死の問題を語ることの意味を考える機会がないことが背景にあった。また、小中学校教員への子どものグリーフに関する研修会への参加者が少なさからも、子どものグリーフに関して理解や関心が十分でない実態がみえてきた。以上から子どもと死の問題に関する学習会や事例検討を積極的に展開する必要があることが示唆された。
著者
小島 悦子 季羽 倭文子 菊地 美香 菅原 邦子
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.1-12, 2008

日本は、高齢化率の上昇に伴い、がん罹患数および死亡数ともに増加し続けている。がんによる死亡数は年間32万人を超えたが、緩和ケア病棟は全国に3,399病床(2007年)のため、がん患者の約85%は一般病院で最期を迎えることになる。日本ではリビングウィルや事前指示書などを作成する習慣が一般的ではないため、予後が限られた中でも家族が求めれば濃厚な医療が継続されることが多い。そのため医療費の中で終末期医療費が占める比率が高いが、国民皆保険制度に守られている日本人にとって医療費の負担が大きい問題とはなっていない。しかし、今後30年間は高齢化率が上昇し続けるため、終末期医療費の増加は避けられない状況にある。そのため国は在宅ホスピスケアを推進したいと考えているが、地方自治体の協力体制が不十分であることや、訪問看護システムが十分発達していないことから、在宅ホスピスケア研修が推進されない状況にある。また、一般の人々も家族への負担や急変時の対応などを懸念し、自宅で最期を迎えることに強い不安を抱いている。今後、高齢者世帯の増加とともに、一層不安は強くなると考えられる。自然なプロセスを辿って死を迎えることを尊重するために、がんと診断されてから死に至るまでその人の療養生活の質が一貫して保たれるような医療システムの構築と教育体制の強化、そして一般市民の終末期医療に関する認識が高まるような取り組みが必要である。
著者
柴田 和恵 菊地 美香
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.93-99, 2009

本研究では、看護学生のストレスマネジメント能力を高める支援方略の基礎的資料を得るため、バイオフィードバック(以下BF)法訓練中の生理的指標(心拍数)とコヒーレンス比率との関連、およびBF 法の初回訓練直前と最終訓練直後での心理的指標(気分や感情、認知判断の傾向)の変化を明らかにすることを目的とする。対象は、A大学看護学科1年生18名で、BF 訓練は1回5〜10分、週3回、3週間実施し、心拍数とコヒーレンス比率の関連をSpearmanの順位相関係数を用い、POMS 短縮版とLOC の得点比較をWilcoxonの符号付順位和検定を行った。その結果、BF 法訓練中のコヒーレンス比率と心拍数が負の相関を示し、BF 法訓練後に「活気」を除く気分・感情陰性要因すべてが有意に低減した。また、内的統制志向群は、外的統制志向群に比べて、気分・感情陰性要因への影響を受けやすい傾向があった。BF 法訓練は看護学生のストレスマネジメント能力向上に期待できることが示唆された。
著者
川口 雄一
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.113-120, 2009-06-30

電子メールの安全性対策として、アンチスパム、アンチウィルスはたいへん重要である。利用者個々のコンピュータにアンチウィルスが導入されることが常識となりつつあるように思われるが、同じく著者の感覚として、すべての利用者において、セキュリティ意識がアンチウィルス導入に肯定的となっているわけでもない。本稿ではこのような背景のもと、電子メール管理コンピュータ上にアンチウィルスとアンチスパムを構築することは安全性対策として有効であると考え、オープンソースソフトウェアを利用して具体的に構築する手順につい述べる。構築にあたっては、解説文書にほぼそのまま従うことで何も問題はなかった。構築試験の結果、アンチウィルスとアンチスパムはうまく動いていることがわかった。
著者
金澤 康子 森谷 [キヨシ] 百々瀬 いづみ 古橋 卓 大塚 吉則
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.23-34, 2010-03-31
被引用文献数
1

ストレスを軽減する可能性をもつ食品としてカモミール茶(C茶)およびペパーミント茶(P茶)の午前中の連続摂取効果を検討した。50〜70歳代女性13名を対象に、午前中にC茶またはP茶の摂取実験を行い、その後3週間C茶またはP茶を毎朝食後に自宅で摂取させた後に同じ摂取実験を行った。実験時に前頭部脳波、唾液アミラーゼ活性、および感情状態を測定した。標準化された質問紙MCL S.1で快感情、リラックス感および不安感得点を求めた。α波の増加はその部位のリラックスを示す。C茶を摂取した後、およびP茶の1回目の摂取後に、前頭部α波パワー値が有意に高くなった。快刺激で活性が低下する唾液アミラーゼ活性は、C茶を3週間摂取した後、およびP茶の1回目の摂取後に、活性が有意に低下した。感情状態は、P茶の1回目の摂取でリラックス感が有意に増加した。午前中のC茶の連続摂取は、夕方の摂取と同様、ストレスを軽減する可能性が示唆された。一方、P茶の1回目の摂取はストレス軽減効果を示したが、3週間の連続摂取後では効果が消失した。
著者
川口 雄一 目時 光紀 小島 洋一郎
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.73-77, 2013-06-28

これまで、HTTP Live Streaming (HLS) 方式により、ディジタル動画像教材をストリーミング配信する基盤を構築した。近年、W3C によりHTML5 が公開され、これを利用する形でApple 社からHLS 方式が公開され、iOS では標準となった。動画像ストリーミングの定番はAdobe flash とyoutube の組合せから変化してきている。本稿では、先行研究で懸案であった認証方式の問題を解決する。Moodle LMS の認証を利用してHLS 配信を試みる。いくつかのOS とブラウザの組合せにより視聴実験し、結果を記す。
著者
川口 雄一 目時 光紀
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 = Bulletin of Tenshi College
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.65-70, 2015-08-31

本研究の目的は、複数のウェブ・アプリケーションで、単一のアカウントを共通に使用することである。グーグル・アカウントを、2 つのウェブ・アプリケーションにおける認証で活用できたので報告する。ウェブ・アプリケーションとして、現在、大学の授業管理のためにmoodle を利用しており、今後、統計処理のためにrstudio-server を利用する計画である。どちらも学外の商用VPS上で運用しており、大学LDAP へはアクセスはできない。大学にはGoogle Apps for Education が導入されている。このアカウントを活用した。The purpose of this study is to share a single account by several web-based applications. It was confirmed that Moodle and RStudio are able to authenticate users with Google accounts. Moodle, a web-based learning platform, is currently used at Tenshi College. RStudio is also to be used for statistical analysis in course work. They are both accessible by commercial VPS hosts outside the college. However, they cannot directly access the LDAP system in the college. Google Apps for Education has been used at Tenshi College.
著者
川口 雄一
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.31-37, 2007

The purpose of this study was to construct a portal site for distributing on-line documents for students. The site aimes at not just distributing documents but also receiving replies, such as questions and comments, from students. For that purpose, a weblog system is used. The system is called 'Nucleus CMS.' In this paper, an installation and some customizations of the system are described. Further customizations are planned to use the portal site in real classes.
著者
堀井 泰明
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.57-65, 2010-03-31

近年とみに注目を集めている看護倫理は、その倫理綱領の歴史からして、医療倫理の一部というよりも、独自の議論の長い積み重ねの上に存在するものである。本稿では看護倫理という問題領域の形成過程を日本およびそのモデルとなった米国を中心に概観した上で、現在の倫理理論的枠組みを検討する。看護倫理は、まずケアリングを人間関係の基本的な価値とする哲学的ケアリング観を基盤にしながら、義務としての様々な倫理原則を柱に、その間を埋めるものとして、ケアリングを中心とした徳の倫理を展開する。なぜケアリングが看護倫理の中心的な価値であるかというと、それが一つの徳として実践上の動機付けを提供し、またそれによる関係性があってこそ臨床での諸問題をそれぞれ個別の文脈で捉える契機が提供されるからである。
著者
佐藤 香苗 山内 太郎
出版者
天使大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

包括的な栄養アセスメントにより、血液透析患者の栄養状態・ QOLの維持向上の方策として、透析日の生活活動と亜鉛摂取量の増加が重要であることを見出し、透析中に行う低強度運動プログラム(ストレッチ・マッサージ)を開発した。このプログラムは、患者の身体能力や意欲に応じて選択可能な段階的コースを用意するとともに、患者が自己の最適ペースで実施できるよう、教育メディア(DVD)を制作した。また、亜鉛強化菓子を考案し、透析後に提供して栄養指導の動機づけとするダイエットプログラムを開発した。これらのプログラムの介入効果として、患者の貧血改善や下肢の筋肉量の増加、身体機能の向上が示唆された。
著者
白井 英子 小川 貴代 吉田 礼維子 山本 愛子
出版者
天使大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2001

本研究は、食行動上のプロセスに障害がある在宅独居高齢者の食行動と食満足との関連性を明らかにし、さらに集団的介入を試み、その効果を質的に分析した。その結果、以下の事項が明らかになった。1.在宅障害高齢者の食行動は、入手行動では「自分で買い物をする」「買ってきてもらう」「野菜づくり」「買い物に行けない理由」「食材入手の要因」、調理行動では「自分でつくる」「つくってもらう」「自分でつくる意欲」「調理できない理由」「調理サポートの受けとめ」、摂食行動では、「自分の手で食べたい」「食事環境」「食べる理由」から構成されていた。2.食満足は「おいしい」「食べたい」「食の伝承」から構成され、食満足に影響する食行動の要素は、「自分の手で」「好きなもの」「食の情報」「味へのこだわり(自分の味・昔の味)」であった。3.食満足に影響する調理・摂食行動の要素は、「温かいもの」「食べたいとき」「誰かと食べたい」「外で食べたい」であった。これらの要素を充足する方法としてグループで調理をして一緒に食べる集団的介入(食事会)を実施した。その結果、食事会では、「みんなでつくる」「みんなで食べる」という共同作業と場の共有から「楽しい」「おいしい」体験が得られ、それらが「つくる意欲」に関連しており有効であった。さらに、定期的な開催の要望があり、生活の意欲にも影響を及ぼしていることが明らかになった。4.本研究の対象は、都市環境で生活している独居高齢者で厚生労働省生活自立度(寝たきり度)判定のJとAランクにある比較的障害が軽度である者であった。今後、障害の程度が重度である高齢者に対する食満足を高めるための介入方法の検討、在宅障害高齢者を取り巻く地域環境の差を考慮した高齢者の食生活の質を高める援助策を検討する必要がある。
著者
田島 忠篤
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.53-71, 2013-06-28

本稿は、日本の新宗教の出現がとくに村落-都市移動を指標とする近代化と関連しているかを検証することに焦点をあてている。農村-都市移動が新宗教への加入を説明するのに有効かを明確にするために、まず、歴史的に新宗教出現の社会的背景を示し、この成果を基に新宗教とは何かを定義する。次に、農村-都市移動と新宗教への加入を扱った先行研究をレビューし、最後に、1970年代後半から教勢を伸ばしてきた「新・新宗教」および現代の「スピリチュアリズム」(島薗氏の新霊性運動)と新宗教とを区別する際に、農村-都市移動が有効な指標となることを述べる。すなわち新宗教は都市移住経験者を対象としており、新・新宗教およびスピリチュアリズムはその下の世代を対象とした社会現象であるということである。
著者
菅原 千鶴子 森谷 [きよし] 木田春代
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.79-93, 2013-06-28

生涯にわたる人間形成の基礎を培う時期にある就学前の子どもがうける食育は,保護者の食に対する考え方や,生活意識によって大きな影響を受ける。保護者(特に母親)は子どもの食育に関心を持ちながらも,知識や時間などの問題から充分に取り組めない状況にあり,単回の食育に参加できても,継続した食育に参加する機会は多くない。先行研究において,札幌市居住4〜5歳児の90%以上が通園する幼稚園ならびに保育園と協力をして行った長期継続食育教室は,母親の食意識ならびに母親と子どもの食行動改善に有効であった。本研究では,就学前の子どもに「食を営む力」を育てる効果的な食育に協同で取り組むために,両園の食育の実践状況や地域等との連携状況を明らかにし,子どもと母親に対する継続食育活動を協同で推進・発展させる可能性を追求することを目的に,市内の全幼稚園ならびに保育園対象にアンケート調査を行った。アンケート回収率は幼稚園59%, 保育園57%であった。調査結果から,食育年間計画の作成割合は幼稚園より保育園で高率であったが,両園では諸機会を見つけて食育活動を行っていることが明らかになった。しかし,継続した食育活動はきわめて少なかった。 園と母親,地域が連携をし,園内だけでなく地域資源を活用した継続的な食育活動を行うために重要と考えられる事項について考察した。
著者
百々瀬 いづみ 丸岡 里香 中出 佳操
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.33-42, 2009-06-30

現在、わが国の社会問題となっている生活習慣病の1つであるメタボリックシンドロームを予防するためには、より早期の年代から健康教育を行うことが重要である。著者らは、特に思春期世代への健康教育が必要であると考えている。そこで、大学生がピア・サポーターとなり、高校生に対して運動と食の教育をピア・エデュケーションの手法を用いて、楽しみながら知識の習得や実技体験を試みた。その結果、学習後には、意識や行動の変容につながったことが推察され、健康教育は効果的であったと考えられる。今後は、ピア・サポーターの育成と力量形成に向けた一層の取り組みを行うこと。加えて、ピア・エデュケーションを活用した思春期の若者とその親世代への食や運動の教育をより一層推進できるよう取り組んでいきたい。
著者
百々瀬 いづみ 山部 秀子
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.47-55, 2011-03-31

管理栄養士養成施設栄養学科の4年生が教育者となり、同学科1年生に対して栄養教育を行う「ピア・エデュケーション」を実施した。その結果、1年生にとっては、3年後の自分や、管理栄養士として働く将来像をイメージできるなどの好ましい感想が多く確認された。4年生にとっては、管理栄養士として社会で働く前に実際に栄養教育を行う貴重な経験や、他の学生が行う栄養教育を観察することから多くを学べる経験もできた。このことから、「ピア・エデュケーション」による栄養教育は両学年の学生にとって効果的な教育プログラムであることが確認できた。しかし、他者評価の得点と自己評価の得点との間に有意な得点差が認められたことから、客観的に評価できるスキルの向上も目指して、教育をしていくことも必要であることが示唆された。
著者
長谷川 めぐみ 岡部 哲子 山部 秀子
出版者
天使大学
雑誌
天使大学紀要 (ISSN:13464388)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.43-52, 2008

栄養学科の学生がレシピに関する情報を発信するためのウェブサイト「天使の給食」を構築し、給食経営管理論実習の授業において活用している。この授業に関するアンケートを実施し、その効果を検討した。その結果、ウェブサイトを活用した授業に対して、対象学年である2年生の多くは興味を持って取り組んでいることがわかった。また、このウェブサイトとこのサイトを活用した授業は、3年次において役立てられることが示唆された。栄養士・管理栄養士として働く際には積極的に情報を提供することが求められるが、情報を提供することに関して消極的な学生が多かった。授業において、学生に情報提供の機会を与えることが必要である。今後は、「天使の給食」が学生にどのように利用され、さらに、このサイトを利用することで献立作成能力が向上させられるのかを詳しく検討していく必要がある。