著者
近藤 賢一 川合 康充 栗原 潤 広間 勝巳
出版者
関東東山病害虫研究会
雑誌
関東東山病害虫研究会報 (ISSN:13471899)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.47, pp.75-78, 2000-11-01 (Released:2010-03-12)
参考文献数
4

1999年にリンゴ褐斑病菌子のう胞子の飛散消長を検討したところ, 子のう胞子の初飛散は4月22日に確認され, その後, 7月6日まで続いた。一次伝染期と考えられる5月中旬~6月中旬にマンゼブ水和剤等の殺菌剤を3回散布した結果, 防除効果が認められ, 一次伝染期における薬剤防除の有効性が示唆された。また, 二次伝染期にベノミル水和剤を時期別に散布し防除効果を比較した結果, 本年の重要防除時期は7月中旬~下旬であった。
著者
田口 敏夫 堀越 彌 栗原 潤一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.206-215, 1981-05-15
被引用文献数
1

仮想計算機システム(VMS:Virtual Machine System)を用いると 1台の実計算機のもとで複数個のOSを同時に走行させることができ かつ システム開発のための豊富なテスト機能が使えるので システム開発に従事する者にとってきわめて魅力的なシステムである.すなわち VMSを利用することによって 計算センタ・サービスとシステム開発作業とが並行して行えるわけである.しかし 問題点としては 断続的に行われるシステム開発作業のために 実計算機システム(BMS:Bare Machine System)からVMSへ切り替える必要が生じ このために30分以上のロス・タイムが生じることがあった.VMSからBMSへ移る逆の場合にも同一のロス・タイムが生じ これらの時間が無視できないため いわゆるオープン使用でシステム開発を行うのが従来の姿であった.そこで 筆者らはこの改善策としてシステム開発作業が必要になったときに 計算センタ・サービスを停止することなくVMSの制御プログラムが忍び込み(クリープ・イン動作) 動的にVMSの環境を創り出し システム開発作業の終了後は逆にBMSへ戻る(クリープ・アウト動作)機能を実験的に開発した.本機能はVOS3(Virtual-storage Operating System3)を対象として (1)VOS3下で走行する新たな制御プログラムと (2)VMSとの交信機能を設けて実現している.現在 BMS からVMSへの切替えは17秒逆への切替えは2秒で実現できている.本機能によって 最近の24時間運転サービスとシステム開発作業のための時間確保という2つの相反する要求を満たすことが期待される.