著者
栗田 知宏
出版者
The Japanese Association for the Study of Popular Music
雑誌
ポピュラー音楽研究 (ISSN:13439251)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.3-17, 2007 (Released:2009-10-29)
参考文献数
21

アメリカの人気白人男性ラッパー、エミネムは、リリックのなかでデビュー以来女性や同性愛者にまつわる「差別的」な表現を多用してきた。しかし、それらに対する非難はやがて肯定的な評価へと変化していく。では、彼の表現に対する肯定的な解釈はどのような受容状況のもとで加えられていったのだろうか。本稿では、エミネムについて語られたアメリカのヒップホップ雑誌とロック雑誌の記事を対象として、音楽ジャンルの真正性・正統性指標によって彼の「差別」表現がヒップホップ/ロックとして意味づけられていく様相について考察する。
著者
栗田 知宏
出版者
The Japanese Association for the Study of Popular Music
雑誌
ポピュラー音楽研究 (ISSN:13439251)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.3-17, 2007

アメリカの人気白人男性ラッパー、エミネムは、リリックのなかでデビュー以来女性や同性愛者にまつわる「差別的」な表現を多用してきた。しかし、それらに対する非難はやがて肯定的な評価へと変化していく。では、彼の表現に対する肯定的な解釈はどのような受容状況のもとで加えられていったのだろうか。本稿では、エミネムについて語られたアメリカのヒップホップ雑誌とロック雑誌の記事を対象として、音楽ジャンルの真正性・正統性指標によって彼の「差別」表現がヒップホップ/ロックとして意味づけられていく様相について考察する。