著者
根木 俊一 島宗 理
出版者
一般社団法人 日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.59-65, 2010-01-30 (Released:2017-06-28)
被引用文献数
2

目的合気道の技の一つである"座技呼吸法"の指導における行動的コーチングの有効性について検討した。研究計画参加者間の多層ベースライン法を用いた。場面大学内の道場にて訓練セッションを行った。参加者合気道部の女子学生3名が初心者として参加した。介入課題分析により"座技呼吸法"を5つの下位技能として定義し、モデリング、順行連鎖化、言語賞賛による分化強化の組み合わせにより指導した。行動の指標各試行において5つの下位技能それぞれの生起/非生起を記録し、0-5点で得点化した。社会的妥当性を検討するために参加者に聞取り調査を実施した。また外的妥当性を検討するため、第三者に訓練前後の参加者の技を観察し、評定してもらった。結果訓練により、全参加者において得点が上昇した。社会的妥当性、外的妥当性についても確認できた。結論これまで球技や水泳などで確認されていた行動的コーチングの有効性が合気道という武道においても示された。
著者
根木 俊一 島宗 理
出版者
日本行動分析学会
雑誌
行動分析学研究 (ISSN:09138013)
巻号頁・発行日
vol.24, no.1, pp.59-65, 2010-01-30

目的合気道の技の一つである"座技呼吸法"の指導における行動的コーチングの有効性について検討した。研究計画参加者間の多層ベースライン法を用いた。場面大学内の道場にて訓練セッションを行った。参加者合気道部の女子学生3名が初心者として参加した。介入課題分析により"座技呼吸法"を5つの下位技能として定義し、モデリング、順行連鎖化、言語賞賛による分化強化の組み合わせにより指導した。行動の指標各試行において5つの下位技能それぞれの生起/非生起を記録し、0-5点で得点化した。社会的妥当性を検討するために参加者に聞取り調査を実施した。また外的妥当性を検討するため、第三者に訓練前後の参加者の技を観察し、評定してもらった。結果訓練により、全参加者において得点が上昇した。社会的妥当性、外的妥当性についても確認できた。結論これまで球技や水泳などで確認されていた行動的コーチングの有効性が合気道という武道においても示された。