著者
八木 麻衣子 根本 祐二
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.254-260, 2008-08-20 (Released:2018-08-25)
参考文献数
17

本研究は,「理学療法士がメディカルフィットネスを提供できる」という仮想市場における,客観的な市場の選好条件を,コンジョイント分析を用いて検討することを目的とした。対象は東京都内3ヶ所のシルバー人材センターに登録されている計113名(男性97名,女性16名,平均年齢68.9 ± 10.3歳)であった。方法はアンケート調査を用いて,理学療法士コンジョイントカードの順位付けによるメディカルフィットネスの選好条件の検討を行った。メディカルフィットネスに対する属性の重要度が高かったのは価格であった。価格の部分効用値は5,000円と50,000円が正の評価となり,高価格帯と低価格帯を好む2極化が見られた。このような傾向は,現代の消費傾向と同様の結果であった。メディカルフィットネスを提供する際には,価格設定に重点を置き,サービスの対象者を明確にする必要性が示唆された。
著者
八木 麻衣子 根本 祐二
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.35, no.5, pp.254-260, 2008
参考文献数
17
被引用文献数
1

本研究は,「理学療法士がメディカルフィットネスを提供できる」という仮想市場における,客観的な市場の選好条件を,コンジョイント分析を用いて検討することを目的とした。対象は東京都内3ヶ所のシルバー人材センターに登録されている計113名(男性97名,女性16名,平均年齢68.9 ± 10.3歳)であった。方法はアンケート調査を用いて,理学療法士コンジョイントカードの順位付けによるメディカルフィットネスの選好条件の検討を行った。メディカルフィットネスに対する属性の重要度が高かったのは価格であった。価格の部分効用値は5,000円と50,000円が正の評価となり,高価格帯と低価格帯を好む2極化が見られた。このような傾向は,現代の消費傾向と同様の結果であった。メディカルフィットネスを提供する際には,価格設定に重点を置き,サービスの対象者を明確にする必要性が示唆された。