著者
梶 功夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SWIM, ソフトウェアインタプライズモデリング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.85, pp.29-34, 2006-05-23
参考文献数
8

近年技術経営の必要性が叫ばれている。技術系バックグラウンドを持つ人材に対しての経営戦略立案能力の育成が要請されており、経済産業省や文部科学省が助成金などを通じて、その育成及び普及に力を注いでいる。それに伴い、首都圏の国立大学、私立大学を中心として教育手法の確立や、ケース教材の開発などが活発に行なわている。しかしながら同様のことを地方で展開しようとすると、指導できる人材が少ないとか、教材テーマが地域企業とかけ離れ、身近な感覚をもてないなど、環境の不一致が日立つ。そこで、地域版育成プログラム普及のアプローチとして、地域企業をテーマとした教材開発に取り組み、情報系企業のテクノウイング(株)による「ポイントカードを利用したCRM事業展開戦略」とセラミックス製造の(株)日本セラテックによる「最先端加工技術による顧客ニーズ対応型セラミックス事業戦略」について紹介する。