著者
梶野 敦 雨宮 好仁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路
巻号頁・発行日
vol.93, no.231, pp.17-22, 1993-09-17

LSIコンピュータの限界を打破するものと光コンピューティングが期待されるている。しかしその速度性能についてはこれまで正確な予測がされなかった。ここでは積和演算処理を例にとってアナログ光演算器とアナログLSI演算器の速度性能を比較する。第一段階として雑音による本質的な速度性能の限界を解析した。アナログ光演算器とアナログLSI演算器の雑音はそれぞれショット雑音と熱雑音であり、この雑音による積和演算器本体のみの速度性能限界を比較した。その結果、両演算器本体の本質的な速度性能自体には大差はないという結果を得た。