著者
辻本 悟史 梶間 早央里
出版者
一般社団法人 日本科学教育学会
雑誌
日本科学教育学会年会論文集 36 (ISSN:21863628)
巻号頁・発行日
pp.99-100, 2012-08-27 (Released:2018-05-16)

本研究では,科学絵本と知的好奇心の関連性に着目し,小学校で科学絵本の読み聞かせを実践するとともに,絵本の読書習慣についての調査と,児童の知的好奇心に関する調査を実施した.その結果,日常的に絵本に多く触れていて「お気に入り」の絵本の数が多い児童ほど,知的好奇心の尺度の得点が高く,それらの児童ほど読み聞かせ実践の有無による差も大きいという傾向が見られた.科学絵本の読み聞かせの実践と日常の絵本読書の相互作用が,知的好奇心の向上を介して,科学教育の拡充に寄与するかもしれない.