著者
木村 稔 三上 加奈子 干川 裕 森 立成 笠井 久会 吉水 守
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.1-5, 2006 (Released:2006-01-31)
参考文献数
10
被引用文献数
11 13

ウニ内臓からの腸炎ビブリオ Vibrio parahaemolyticus(以下本菌)除菌を目的に,ウニを電解海水で蓄養し,生殖巣,消化管及び内容物を含む内臓の本菌生菌数ならびに一般生菌数を測定した。本菌を 3 % 食塩水に懸濁し電気分解した場合,有効塩素濃度が 0.23 mg/L,1 分間の処理で 99.99% 以上殺菌された。有効塩素濃度 0.76 mg/L の電解海水でキタムラサキウニ Strongylocentrotus nudus を 1~2 日間蓄養した場合,大量の糞が放出され,本菌生菌数や一般生菌数が一桁以上減少した。