著者
北川 哲郎 森下 匠 細谷 和海
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 = Memoirs of the Faculty of Agriculture of Kinki University (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
no.45, pp.129-134, 2012-03 (Released:2013-10-08)

チョウセンブナMacropodus ocellatusの繁殖生態について,屋外および飼育室における飼育試験によって調査した。産卵は,屋外,飼育室内のいずれにおいても,雌に対して雄1尾を投入した飼育容器内のみで観察された。雌は同一容器に複数尾を投入しても問題なく産卵に至った。確認された産卵数は,78-324粒であった。産卵周期を観察するため,飼育室内で産卵した雌雄の2組を飼育し続けたが,産卵後の雄は雌を激しく攻撃し,再び産卵行動をとることはなかった。受精卵は産卵後約2日で孵化し,孵化後6日目で摂餌を開始した。孵化直後の仔魚は強い浮力を有し,浮遊物の付近や飼育容器の壁面沿いに塊をなして浮遊していた。孵化直後の遊泳力は皆無であり,能動的な遊泳が観察されたのは孵化後5日目であった。