- 著者
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田村 善蔵
森岡 朋子
前田 昌子
辻 章夫
- 出版者
- 公益社団法人日本分析化学会
- 雑誌
- 分析化学 (ISSN:05251931)
- 巻号頁・発行日
- vol.43, no.4, pp.339-346, 1994-04-05
- 被引用文献数
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フルオレセイン(F)とスルホンフルオレセイン(SF)のpH0からpH10までの5×10^<-6>M水溶液の吸収スペクトルを解析した.SFはH_2SF, HSF^-及びSF^<2->からなり, 酸HAの解離定数をK_a=α_<H+>[A^-]/[HA]とするとき等吸収点の波長における吸光度からpK_<a1>=3.10,pK_<a2>=6.25であることが分かり, さらにHSF^-のスペクトルが求められ, 三つの分子種がすべてキノノイド構造をもつと推定された.FはH_3F^+, H_2F, HF^-及びF^<2->からなり, 二つの等吸収点に共通な波長における吸光度からpK_<a2>=4.20であることがわかり, さらに試行錯誤によってHF^-とH_2FのスペクトルならびにpK_<a3>=6.39とpK_<a1>=2.24が求められた.またH_2Fが一つのラクトノイド分子種と二つのキノノイド分子種の10 : 3 : 2の混合物であると推定された.