著者
森島 久代
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.24, no.10, pp.617-625, 2004 (Released:2005-05-27)
参考文献数
17
被引用文献数
5 5

米国における医学部女性応募者数は2003~2004年度に男性応募者を上回る数に達した. これに伴い麻酔科を含めた専門科目を選択する女性医師の重要性が注目されるようになり, 教育機関における女性医師に対する男女差別の改善の必要性が浮き彫りになった. 本論文は米国における女性麻酔科医の現状と, 日米麻酔科医の現況に関する調査結果を紹介した. 最近, 教育機関における男女差別は著しく改善されたとはいえ, この傾向は日米ともいまだに存在し, 女性麻酔科医が助教授以上に昇進する機会は男性より低いのみか昇進までに年月を要した. 注目すべき結果は日本の若手女性麻酔科医は男性数をしのぐ数であるが, この傾向は30歳を超えると消失してしまう点である. これは米国と対照的であり, 女性自身の職業的意識が米国と異なっている点も認められた. さらに, 麻酔科領域で不足しているマンパワー充実のための暫定的な労働緩和策にも言及した.
著者
森島 久代
出版者
メディカル・サイエンス・インターナショナル
巻号頁・発行日
pp.396-403, 2013-04-01

皆様,こんにちは。この度,第116回日本産科麻酔学会 学会長の照井 克生 先生から,「産科麻酔の新たな一歩」という学会のテーマの一環として,私のこれまでの研究歴を振り返り,日本の(産科)麻酔科医が,もっと積極的に研究に向かえるような助言を,ということでご指名いただきました。