著者
上原哲太郎 喜多一 池田心 森幹彦
雑誌
分散システム/インターネット運用技術シンポジウム2006論文集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.13-18, 2006-11-23

平成15年度に始まった高等学校普通科における教科「情報」を履修した学生が大学に入学しはじめている。これに伴い大学では従来の情報リテラシ教育のあり方の見直しを迫られている。そこで本学では、教科「情報」の履修状況と関連した情報リテラシ修得状況を、本学の平成18年度新入生についてアンケート調査した。その結果、高校における教科「情報」の履修実感が極めて多様であること、アプリケーション利用に関するスキルは身についているが情報セキュリティに関するリテラシが十分とは言いかねることなどが明らかになった。
著者
森幹彦 平岡斉士 上田浩 喜多一 竹尾賢一 植木徹 石井良和 外村孝一郎 徳平省一
雑誌
インターネットと運用技術シンポジウム2012論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, pp.23-30, 2012-12-06

平成 15 年度に必履修科目として導入された高等学校普通教科 「情報」 を履修した学生が平成 18 年度から大学に入学してきている.これに対して,大学における情報教育も種々の対応が求められているが,そのためには新入生の状況把握が必要となっている.本稿では,平成 18 年度から京都大学で継続的に実施している情報教育についての新入生アンケートのうち平成 24 年度の結果から大学新入生の状況を分析した.その結果,高等学校における教科 「情報」 の履修状況が多様で,十分に実質化していない可能性が未だ残っていること,アプリケーションソフトウェアによってスキルの違いが見られること,情報セキュリティに関するリテラシは改善傾向にあるが不十分であること,大学における学習への希望としてレポート作成を挙げる学生が多いことなどが明らかになった.