- 著者
 
          - 
             
             田中悠
             
             池田心
             
          
 
          
          
          
          - 雑誌
 
          - 研究報告ゲーム情報学(GI)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.2014-GI-31, no.10, pp.1-8, 2014-03-10 
 
          
          
          
        
        
        
        本研究では麻雀を対象として,局面の情報から取るべき “手” ではなく取るべき “戦略” を出力する決定木の作成を行った.まず麻雀において重要な戦略である 「早く上がる」 「高得点狙い」 「振り込み回避」 といった評価基準を元に行動を評価する 3 つのモデルを作成,これらを用いて上級者のゲームの記録 (牌譜) を上級者が意図したと思われる戦略別に分類した.上級者が意図したと思われる戦略を付与した牌譜を教師として局面の情報から取るべき戦略を出力する決定木の学習を行ったところ,決定木が元の戦略に正しく分類できた割合は約 31%,決定木が導出した戦略を元にモデルを組み合わせた手の評価において上級者の手が 3 位以内であった確率は約 86 %であった.