著者
上原哲太郎 喜多一 池田心 森幹彦
雑誌
分散システム/インターネット運用技術シンポジウム2006論文集
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.13-18, 2006-11-23

平成15年度に始まった高等学校普通科における教科「情報」を履修した学生が大学に入学しはじめている。これに伴い大学では従来の情報リテラシ教育のあり方の見直しを迫られている。そこで本学では、教科「情報」の履修状況と関連した情報リテラシ修得状況を、本学の平成18年度新入生についてアンケート調査した。その結果、高校における教科「情報」の履修実感が極めて多様であること、アプリケーション利用に関するスキルは身についているが情報セキュリティに関するリテラシが十分とは言いかねることなどが明らかになった。
著者
今井正樹 上原哲太郎 候書会 津田侑 喜多一
雑誌
第73回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, no.1, pp.557-558, 2011-03-02

情報漏洩対策機能として使用者のIDを電子透かしで文書に埋め込む電子文書管理システムがある.情報漏洩発生時に文書の流出元特定を容易にし,使用者の情報漏洩を心理的に抑止する.しかし,従来の方式でIDを符号化した場合,異なるIDを持つ文書を比較することによりIDの消去が可能である.そこで本稿では結託耐性符号を用いてIDを符号化し,文書に埋め込む電子文書管理システムを提案する.システムはOffice形式の文書を対象とし,実用可能な時間でIDを埋め込む.組織内不正者の成りすましが困難となり,故意の情報漏洩についても抑止できる.結託耐性符号の実用的な符号長,有効な透かしの手法について検討し,それが文書に与える影響について調査する.