著者
森本 委利 宮下 実
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
Japanese journal of zoo and wildlife medicine (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.67-71, 1997-02

1994年10月, 当園で検疫中の若齢アルダブラゾウガメ(雌)1頭が死亡した。病理学的ならびに細菌学的検査の結果, 当該動物の死因は, Aspergillus fumigatus感染を伴った非定型抗酸菌Mycobacterium nonchromogenicum complex(M.terrae complex)感染によることが判明した。感染はまず抗酸菌に始まり, それによる衰弱後, アスペルギルス感染に至ったと病変から推察された。しかし抗酸菌の感染時期は推定できなかった。本症例は, アルダブラゾウガメにおけるM.nonchromogenicum complex(M.terrae complex)感染の最初の報告である。