著者
高橋 章 森藤 素良
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.29, no.10, pp.820-825, 1975 (Released:2011-03-14)
参考文献数
9

一般にテレビ共同受信や無線中継放送所で妨害波を除去するために, 受信アンテナを2基以上スタックして合成する方法が採用されている.われわれはこのようなアンテナの合成に対して各種の振幅調整器 (増幅器+減衰器), 移相器および合成器で構成した種々の振幅位相調整器を試作した.この振幅位相調整器の試験の結果, 妨害波を簡単に除去できた.この装置は短時間でスタックアンテナを最良な合成状態にできるので, 工事費の節減が可能である.
著者
柳生 和男 平田 哲彦 小林 智 森藤 素良
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
巻号頁・発行日
vol.1987, no.18, pp.83-90, 1987-03-05

双方向CATV (Cable Television)技術をベースに、データ、音声、画像など多様な情報(メディア)を伝送できるマルチメディア・ブロードバンドLAN技術を開発した。このとき開発した技術の1つとして、テレビ1チャネル分の帯域(6MHz)を使って2Mbpsのディジタルデータを伝送でき、CSMA/CDでパケット交換できるサブネットワークがある。このサブネットワークをWS(Work Station)のLANに適用するに際し、下記の技術課題を解決した。(1)低コストを実現するため、コンパクトなLAN通信制御プロセッサを開発した。このプロセッサには、OSIのトランスポート層まで実装した。(2)高周波帯域での信号の衝突をより確実にするため、レベル調整器法及びケーブルキット方式を開発した。本方式により、任意のWSは、他のどのWSからの信号もほぼ同一のレベルで受信することができる。To meet the increasing needs of multi-media communication in local area, CATV (Cable Television) network has enhanced to transmit variable forms of information, including data, voice and image. One of the TV channel bandwidth (6MHz) is made available to provide the packet switched high speed (2Mbps) data subnetwork, in which access method CSMA/CD is used. The subnetwork is applied to the work station communication and has the following technical characteristics. (1) Low cost : compact board-type network communication access processor (NCA) has been developed to insert into the slot of the work station. Protocol up to OSI transport layer has been implemented in the processor. (2) Confirmed collision detection : high frequence signal level adjusting equipment and standardized set (cable-kit) of work station connector cables have been developed to meet this objective.