著者
樋渡 涓二
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.31, no.11, pp.853-861, 1977-11-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
15

視覚と聴覚とは人間の外部情報を受容する二大感覚器管であるが, 前者は主として空間情報を, 後者は主として時間情報を取扱うという基本的な差異があるとしても, 一方, 生体内からみれば同じ感覚器としての共通性も見られる.本論では両者の心理的および生理的な基本機能について比較し, また画像と音響との関連についても論じた.最後に両者相互関連の問題にも触れた.
著者
樋渡 涓二 藤村 安志 鈴木 清興 三井 信雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.12, no.11, pp.502-508, 1958-11-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
12

NHK技術研究所で試作し, 放送に使用中のウォーキー・ルッキーについて, 研究経過・性能と回路構成, 興味ある回路の解説に分けて記述した.トランジスタ化により真空管方式では得られない高い安定度と信頼度が実現され, こんごTV 送像装置のトランジスタ化に対し有力な確信を得た.
著者
樋渡 涓二 藤村 安志 鈴木 清興 三井 信雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:18849644)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.63-68, 1959-02-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
3

移動型野外中継用カメラとして試作したトランジスタ化イメージオルシコン・カメラの設計目標, 性能, 回路動作の概要を述べた.トランジスタ化により小型軽量化するのみでなくカメラ・マンの負担の軽い“無調整カメラ”が実現できた.終りに送像装置トランジスタ化の今後の見とおしを述べて結論とした.
著者
樋渡 涓二 藤村 安志 鈴木 清興 三井 信雄
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン (ISSN:03743470)
巻号頁・発行日
vol.12, no.11, pp.502-508, 1958-11-01

NHK技術研究所で試作し, 放送に使用中のウォーキー・ルッキーについて, 研究経過・性能と回路構成, 興味ある回路の解説に分けて記述した.トランジスタ化により真空管方式では得られない高い安定度と信頼度が実現され, こんごTV送像装置のトランジスタ化に対し有力な確信を得た.
著者
樋渡 涓二 入部 紳一郎 鈴木 寿
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.11, pp.942-947, 1983-11-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

テレビジョンアイカメラを用いて日本語文章のディスプレイに対する人間の目の注視点の挙動について測定した.すなわち, 第一に日本語文章の形態などの違いに対する注視点の停留時間と移動距離の分布を求めた.文字の大きさ, 縦書き横書き, 読む速度, 漢字混じり文とひらがな文などに対する注視点の動きを測定し, その結果, 停留時間はすべて一定であり, 一方, 移動距離は文字単位で一定であるなどの結果を得た.第二はアイカメラにさらに視野制限装置を結合し, 実効的に視野を狭くしたときの注視点の挙動ならびに文章に対する認知率を求めた.視野を制限すると移動距離はおおよそ1文字毎となり, 認知率も低下する.以上から文章認知においても周辺視は重要であり, かつ眼球運動は文章の文脈や意味に強く支配されることがわかった.
著者
樋渡 涓二 入部 紳一郎 鈴木 寿
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.37, no.11, pp.942-947, 1983
被引用文献数
1 1

テレビジョンアイカメラを用いて日本語文章のディスプレイに対する人間の目の注視点の挙動について測定した.すなわち, 第一に日本語文章の形態などの違いに対する注視点の停留時間と移動距離の分布を求めた.文字の大きさ, 縦書き横書き, 読む速度, 漢字混じり文とひらがな文などに対する注視点の動きを測定し, その結果, 停留時間はすべて一定であり, 一方, 移動距離は文字単位で一定であるなどの結果を得た.第二はアイカメラにさらに視野制限装置を結合し, 実効的に視野を狭くしたときの注視点の挙動ならびに文章に対する認知率を求めた.視野を制限すると移動距離はおおよそ1文字毎となり, 認知率も低下する.以上から文章認知においても周辺視は重要であり, かつ眼球運動は文章の文脈や意味に強く支配されることがわかった.