著者
松本 哲 裵 東焄 上村 涼子 三澤 尚明 石井 浩太 橋口 順子 岩花 倫生 藤原 すばる 西藤 公司
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.85-88, 2021 (Released:2021-07-14)
参考文献数
13

2008~2018年に犬の皮膚病変から分離したStaphylococcus属菌に対するセフォベシンナトリウム(CFV)の薬剤感受性を調査した。分離した菌に対して菌種同定を行い,犬膿皮症の主要な原因菌種であるStaphylococcus pseudintermediusについて耐性率を算出した。2008年~2014年にかけて耐性率は約5倍に上昇したが,2014年以降は20%前後で推移していた。今後は耐性率を上昇させないためにも,CFVの適正使用について引き続き留意する必要があると考えられた。