著者
岡田 裕也 大図 正孝 櫻井 輝子 稲葉 光治 赤松 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.105, no.608, pp.139-144, 2006-02-13
参考文献数
11
被引用文献数
3

本論文では,顔の3次元モデルに対して意図した印象の変化を生成させる試みについて述べる.顔の3次元形状とテクスチャは,レンジファインダで取得した距離画像から自動的に取得される多次元ベクトルによって表され,顔の多様性は主成分分析を適用することによって少数のパラメータで表現することができる.印象変換ベクトルを得るために,パラメータと与えられた印象に沿った顔の属性の間の関係を解析する.ここで,我々は,印象変換のために3次元顔画像を操作する方法として,この印象変換ベクトルを使用する方法を提案する.性差の印象に関する実験結果より,2次元顔画像情報のみを使用した以前のアプローチに比べ,顔の3次元情報の操作を行うことの優位性を確認した.