著者
水島 賢太郎
出版者
日本教育情報学会
雑誌
教育情報研究 : 日本教育情報学会学会誌 (ISSN:09126732)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.48-57, 1989-10-31

今日、ソロバンを電卓と同種の計算道具であるという見方に立ったソロバン教育は、あまり意義が無いと思われる。しかし、ソロバンの主たる機能をメモリー(記憶装置)とみれば、コンピュータの概念およびプログラミング指導へのソロバン利用の可能性が生まれる。この立場からソロバンとコンピュータ教育について考察した。その考察に当たっては、情報と教育について原点に立つという意味で、認知科学的視点を取り入れた。
著者
水島 賢太郎
出版者
日本教育情報学会
雑誌
年会論文集
巻号頁・発行日
no.5, pp.7-10, 1989-08

ソロバンを実用的レベルで取扱うには相当量の訓練が必要であり、電卓が一般化した今日、学校教育におけるソロバン教育は不必要であるという見方がある。この見方は、ソロバンを電卓と同種の計算道具であるという常識的見方に立つ限り的を得ている。しかし、ソロバンの主たる機能をメモリー(記憶装置)と見れば、コンピュータの概念およびプログラミング指導へのソロバン利用の可能性が生れ、最低限度のソロバンの学習は意味を持つ。本稿は、この立場からソロバンを用いたコンピュータ・リテラシィについて考察した。