- 著者
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三雲 真理子
水政 沙貴
- 出版者
- 日本認知心理学会
- 雑誌
- 日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第13回大会
- 巻号頁・発行日
- pp.134, 2015 (Released:2015-10-21)
本研究では、携帯情報端末上のアプリを使用してバーチャルペットとの触れ合いによってどのような気分変化が現れるかについて、女子大学生にバーチャルペットと触れ合う前後の気分評定(POMS短縮版30項目を使用)を求めて検討した。その結果、本研究で使用したような単純な育成アプリであっても隙間時間に利用するだけで緊張‐不安・抑鬱‐落ち込み・怒り‐敵意・疲労・混乱のような気分が緩和され、一時的な癒しやリフレッシュにつながることがわかった。また、このようなバーチャルペットによる気分改善効果は、日常的に育成アプリを使用している人やペットを飼育していない人にとってのほうが、やや大きく現れることが示唆された。このことから、ペットに触れる機会が減っている我々にとって、バーチャルペットと短時間触れ合うことは、直接ペットに触れ合う代替機能を果たすとは言えないまでも一時的な癒しやリフレッシュ効果はもつと考えられる。