著者
水谷 太貴 松原 豊 高田 広章
雑誌
研究報告システムとLSIの設計技術(SLDM) (ISSN:21888639)
巻号頁・発行日
vol.2018-SLDM-183, no.5, pp.1-6, 2018-02-28

先進運転支援システム ADAS や自動運転の実現に向けて,車載制御システムに対する機能要件や性能,アーキテクチャの柔軟性や再利用性が求められている.これらに対する車載ネットワークを実現するため,サービス指向通信ミドルウェアである SOME / IP (ScalableService-Oriented MiddlewarE over IP) の標準化が進められている.一方,航空交通システムや金融システムなどで採用実績のあるデータ中心指向である DDS (Data Distribution Service) も候補として挙げられる.本論文では,SOME / IP と DDS を対象に,機能と通信性能の両面から,比較 ・ 考察する.
著者
水谷 太貴 松原 豊 高田 広章
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB) (ISSN:2188868X)
巻号頁・発行日
vol.2017-EMB-44, no.5, pp.1-6, 2017-03-02

先進運転支援システムや自動運転の実装により環境の変化が非常に加速している自動車業界では,車載システムの柔軟性や再利用性が求められるようになってきた.それらをサポートするため,サービス指向通信ミドルウェアである SOME / IP (ScalableService-Oriented MiddlewarE over IP) の標準化が進められている.車載ネットワークの通信ミドルウェアに対する性能要件として,サービスの利用確立までの遅延や,通信メッセージのリアルタイム性などがある.サービス指向はサービスをネットワーク上で連携させてシステムの全体を構築していくため,動的なネットワークの設計を行う必要がある.従来,静的にネットワーク設計を行っていた車載システムに比べてオーバーヘッドが増加することは明らかである.本研究では,SOME / IP の Service Discovery における通信確立遅延を測定し,考察する.