著者
松原 豊
出版者
こども教育宝仙大学
雑誌
こども教育宝仙大学紀要
巻号頁・発行日
vol.3, pp.45-54, 2012-03-16

Caused by cerebral damage, developmental coordination disorder (DCD) presents with extreme clumsiness when performing gross and fine motor actions. Difficulties in diagnostic consistency have been reported due to ambiguity in the definition of DCD. In the present study, we created a motor development checklist to enable assessment of potential DCD based on children's appearance during every day activities. Checklist validity was investigated through the joint application of a Developmental Voluntary Movement Test in children with intellectual disabilities aged 6 to 12 years in an elementary school special needs class. Findings showed a high correlation between the motor development checklist and developmental test evaluations of voluntary movement for 6 to 9 year olds and a low correlation for 10 to 12 year olds. Correlation was also observed between mental age (MA) and both the motor development checklist and the developmental test of voluntary movement; however, in children with suspected DCD, motor difficulties considerably exceeded those predicted by MA. These findings indicate a relationship between lack of sensory integration and difficulty with movements.
著者
小澤 慶祐 本田 晋也 松原 豊 高田 広章 加藤 寿和 山本 整
雑誌
研究報告システム・アーキテクチャ(ARC) (ISSN:21888574)
巻号頁・発行日
vol.2020-ARC-240, no.37, pp.1-8, 2020-02-20

近年,先進運転支援システムや自動運転の普及により,車載システムのアーキテクチャおよび車載システムの研究開発が変化している.そのような車載システムの研究開発において,プロトタイプ開発では設計生産性の高い ROS2 を,製品開発では信頼性の高い AUTOSAR-AP をソフトウェアプラットフォームとして使用することが考えられている.しかしながら現状では,ROS2 を用いたプロトタイプから AUTOSAR-AP を用いた製品とする設計フローが確立していない.そこで本研究では,ROS2 から AUTOSAR-AP への移行を含む設計フローの提案,検討を行った.はじめに,設計フローの要件を提案し,提案した要件を満たすような設計フローの提案を行った.次に,設計フローの検討のために,ROS2 で作成された自動走行ロボットのデモアプリケーションを AUTOSAR-AP のアプリケーションに書き換えるケーススタディを行った.最後に,ケーススタディの結果を踏まえ,提案した設計フローのより詳細な検討を行った.結果として,ROS2 から AUTOSAR-AP への開発環境の移行は可能であるが,効率的な移行のために ROS2 での開発時に記法や使用する機能を一部制限することが好ましいと考えられる.
著者
松村 潤 松原 豊 高田 広章 大井 正也 豊島 真澄 岩井 明史
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB)
巻号頁・発行日
vol.2013-EMB-28, no.7, pp.1-6, 2013-03-06

車載ネットワークのゲートウェイに用いられるCAN-Ethernetプロトコル変換アルゴリズムの研究がこれまでに行われている.従来の手法はCANメッセージの遅れ時間とゲートウェイの処理量の低減に着目している.しかし,どちらかを低減させる手法なので,CANメッセージのデッドライン制約とゲートウェイの処理量のトレードオフを考慮して,適切にネットワークを設計することが困難である.そこで本論文では,CANメッセージのデッドライン制約を満たすことに着目したデッドライン型アルゴリズムを提案する.提案手法は,メッセージの送信周期内に通信が間に合うようにゲートウェイ内での待機時間を調整する手法である.提案手法の評価を行うために,離散イベントシミュレータOMNeT++をベースにシミュレーション環境を開発した.評価実験の結果,提案手法ではデッドライン制約を守りつつ,従来手法に比べてネットワーク負荷を低減できることを確認した.
著者
松原 豊
出版者
こども教育宝仙大学
雑誌
こども教育宝仙大学紀要 (ISSN:18847617)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.45-54, 2012-03-16

Caused by cerebral damage, developmental coordination disorder (DCD) presents with extreme clumsiness when performing gross and fine motor actions. Difficulties in diagnostic consistency have been reported due to ambiguity in the definition of DCD. In the present study, we created a motor development checklist to enable assessment of potential DCD based on children's appearance during every day activities. Checklist validity was investigated through the joint application of a Developmental Voluntary Movement Test in children with intellectual disabilities aged 6 to 12 years in an elementary school special needs class. Findings showed a high correlation between the motor development checklist and developmental test evaluations of voluntary movement for 6 to 9 year olds and a low correlation for 10 to 12 year olds. Correlation was also observed between mental age (MA) and both the motor development checklist and the developmental test of voluntary movement; however, in children with suspected DCD, motor difficulties considerably exceeded those predicted by MA. These findings indicate a relationship between lack of sensory integration and difficulty with movements.
著者
西村 惇 松原 豊 高田 広章
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB) (ISSN:2188868X)
巻号頁・発行日
vol.2023-EMB-62, no.48, pp.1-8, 2023-03-16

コンテナ型仮想化は,VM 型仮想化より資源効率や処理速度で優れており,組込みシステムを含め,多くの分野で利用が広まりつつある.コンテナを作成する低レベルランタイムはコンテナのアプリケーションの実行性能やセキュリティを大きく左右するため,最適な選択を行う必要がある.一方で,セキュリティ分野を筆頭に評価が十分になされておらず,評価方法も確立されていない.本研究では新たに評価ツールを実装し,x86_64 環境と ARM 環境で,アプリケーションの実行性能,リソース使用量,セキュリティの観点から,runc,crun,gVisor,Kata Containers の 4 つの低レベルランタイムの評価を行った.
著者
水谷 太貴 松原 豊 高田 広章
雑誌
研究報告システムとLSIの設計技術(SLDM) (ISSN:21888639)
巻号頁・発行日
vol.2018-SLDM-183, no.5, pp.1-6, 2018-02-28

先進運転支援システム ADAS や自動運転の実現に向けて,車載制御システムに対する機能要件や性能,アーキテクチャの柔軟性や再利用性が求められている.これらに対する車載ネットワークを実現するため,サービス指向通信ミドルウェアである SOME / IP (ScalableService-Oriented MiddlewarE over IP) の標準化が進められている.一方,航空交通システムや金融システムなどで採用実績のあるデータ中心指向である DDS (Data Distribution Service) も候補として挙げられる.本論文では,SOME / IP と DDS を対象に,機能と通信性能の両面から,比較 ・ 考察する.
著者
水谷 太貴 松原 豊 高田 広章
雑誌
研究報告組込みシステム(EMB) (ISSN:2188868X)
巻号頁・発行日
vol.2017-EMB-44, no.5, pp.1-6, 2017-03-02

先進運転支援システムや自動運転の実装により環境の変化が非常に加速している自動車業界では,車載システムの柔軟性や再利用性が求められるようになってきた.それらをサポートするため,サービス指向通信ミドルウェアである SOME / IP (ScalableService-Oriented MiddlewarE over IP) の標準化が進められている.車載ネットワークの通信ミドルウェアに対する性能要件として,サービスの利用確立までの遅延や,通信メッセージのリアルタイム性などがある.サービス指向はサービスをネットワーク上で連携させてシステムの全体を構築していくため,動的なネットワークの設計を行う必要がある.従来,静的にネットワーク設計を行っていた車載システムに比べてオーバーヘッドが増加することは明らかである.本研究では,SOME / IP の Service Discovery における通信確立遅延を測定し,考察する.
著者
李 奕驍 松原 豊 高田 広章
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.4_91-4_115, 2017-10-25 (Released:2017-11-03)

EV3RT is, to our knowledge, the first RTOS-based software platform for LEGO Mindstorms EV3 robotics kit. It is faster and more suitable for developing applications with real-time requirements than other existing software platforms. In practice, EV3RT has been selected as one of the officially supported platforms of ET Robocon, a popular robot competition in Japan, since 2015 and used by many participating teams to make their robots accomplish the assigned tasks more stably and precisely. In this paper, the usage and architecture of EV3RT are firstly introduced. We then explain TOPPERS/HRP2 kernel, the RTOS of EV3RT, and how to use its protection functionalities to build a reliable platform. A mechanism to support dynamic module loading in a static RTOS is proposed to implement the application loader for EV3RT. Implementation techniques like approach to reusing Linux device drivers are also described. Finally, the advantages of EV3RT are shown by evaluating and comparing its performance with other platforms.
著者
倉地 亮 松原 豊 高田 広章
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.57, no.7, pp.632-637, 2016-06-15

近年,自動車に対する脆弱性事例が多数報告されており,自動車のセキュリティが注目されている.これまでに販売されている自動車の多くは機能安全規格に対応されつつあり故障などに対して安全ではあるものの,攻撃者からの意図的なサイバー攻撃に対しては対策されておらず,脆弱であることが指摘されている.また,リアルタイム性やコスト制約が厳しい車載制御システムでは情報セキュリティの対策技術をそのまま適用することができない場合があり,車載制御システムの特徴を生かしたセキュリティ対策技術が必要とされている.本解説記事では,車載制御システムに求められる安全性とセキュリティを概説する.
著者
松原 豊 本田 晋也 高田 広章
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.52, no.8, pp.2387-2401, 2011-08-15

分散リアルタイムシステムにおいて,個別に開発・検証されたリアルタイムアプリケーションを,単一のプロセッサに統合して動作させるための階層型スケジューリングアルゴリズムが数多く提案されている.本論文では,統合前に,プリエンプティブな固定優先度ベーススケジューリングによりスケジュール可能なリアルタイムアプリケーションを対象に,優先度設計を変更することなく統合後もスケジュール可能であることを保証する階層型スケジューリングアルゴリズムを提案する.提案アルゴリズムの正当性を理論的に証明し,さらに,スケジューリングシミュレータを用いて,同一のアプリケーションに対するスケジュール可能性を従来アルゴリズムと比較した.その結果,従来アルゴリズムでは統合後にデッドラインをミスしてしまうアプリケーションが,提案アルゴリズムによりスケジュール可能であることを確認した.
著者
松原 豊
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

本研究は、太陽表面で加速された陽子により生成された高エネルギー(>100MeV)中性子を地上で観測することにより、太陽表面における高エネルギー粒子加速機構を解明することを目的とする。中性子は磁場の影響を受けず、加速時の情報を保持しているので粒子加速の研究には最適である。しかし、大気中では減衰してしまうので、名古屋大学太陽地球環境研究所を中心とするグループは、世界7箇所の赤道付近の高山に太陽中性子検出器を設置し、太陽中性子の24時間観測網を実現している。本科研費の申請は、その中で最も太陽中性子観測に最適な場所に設置されながら、最も旧式のデータ収集を行っていたボリビア・チャカルタヤ(高度5,250m,南緯16度)の太陽中性子観測システムを最新のものにおきかえ、2007年から始まる第24太陽活動期での太陽中性子観測に備えることを目的としていた。2年間の科研費使用の結果、チャカルタヤのデータ収集系は最新のものに置き換わり、無人の状態で停電してもその復帰時には自動的にデータ収集が再開できるシステムとなった。その間、観測網で2番目に好条件に位置するメキシコ・シェラネグラ(高度4,600m,北緯19度)側の研究者から同様システムを渇望され、本科研費の余力でシェラネグラのシステムも最新のものになった。従って、次期太陽活動期に備えて非常に強力な観測体制ができあがったと言えよう。科研費によるこの整備が進行中の2005年9月7日に大規模太陽フレアが発生した際、これまで我々が観測した中で最もきれいな太陽中性子イベントがチャカルタヤとシェラネグラの両検出器で検出された。これは、まさに本科研費で狙った通りのことである。このイベントは、チャカルタヤとメキシコ市にある我々の検出器ではない、中性子モニターでも検出されており、現在詳細な解析を行っている。
著者
松原 豊
出版者
こども教育宝仙大学
雑誌
こども教育宝仙大学紀要 (ISSN:18847617)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.65-81, 2010-03-15

発達障害は早期に発見をしてその障害の状況等に応じた適切な支援を行うことが大切である。平成19年4月に特別支援教育がスタートし、小学校、中学校では体制整備が進んでいるが、幼稚園においては特別支援教育体制整備の取組は十分ではない。特に発達障害のある幼児に対する具体的な目標設定及び,指導内容の選定が大きな課題となっている。本研究では、発達障害のある幼児の二つの事例に対して、自立活動の考え方に基づく個別の指導計画作成及び実践を行った。その結果、自立活動の内容から幼児一人一人の教育的ニーズに応じた具体的な指導の内容を導き出すことができた。