著者
伊藤 昭 水野 将史 後藤 強 寺田 和憲
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第17回全国大会(2003)
巻号頁・発行日
pp.208, 2003 (Released:2004-02-03)

知的な行動主体(エージェント)が社会で行動するためには、相手の行動を予測して、それに対して適切な行動をとる必要がある。このような、「相手を読む」ことの研究は、(囲碁のような)零和ゲーム、囚人のジレンマゲームのような、対称型非零和ゲームではあるものの、一般の零和ゲームではほとんどない。ここでは、「相手を読む」ことが本質的な標準ゲームを提案する。また、強化学習、進化プログラミングを用いて行動戦略の獲得を調べ、「良い」戦略の条件を検討する。また、対戦者両者が共に相手の行動を読んで自己の戦略を修正しようとするとき、どのような現象が観測されるのかを報告する。