著者
伊藤 昭 金渕 満
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.84, no.3, pp.285-293, 2001-03-01
被引用文献数
24 or 0

強化学習は, 実世界においてエージェントに協調することを学習させるための有望な手法である.しかしながら, 実際的な問題に使おうとすると, 状態数の増加に伴う学習速度の遅さがボトルネックとなる.我々は, 学習の初期の段階では知覚情報を粗視化することで実効的な状態数を削減し, その後に完全知覚に戻すことで長期的にも良い性能を得ることを試みた.しかしながら, 単純に知覚精度を切り換えるだけでは, 初期の「誤った知識」を後から修正することは難しい.そこで, 初期においても, 完全知覚条件と知覚制限条件の二つの学習器を並行して学習させ, 適当なタイミングで切り換えることで, 知覚制限による高速の初期学習, 完全知覚による良好な長期性能を達成する手法を開発した.
著者
柳瀬 利彦 廣木 桂一 伊藤 昭博 柳井 孝介
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.26, no.5, pp.621-637, 2011 (Released:2011-07-20)
参考文献数
34

We propose a computing platform for parallel machine learning. Learning from large-scale data has become common, so that parallelization techniques are increasingly applied to machine learning algorithms in order to reduce calculation time. Problems of parallelization are implementation costs and calculation overheads. Firstly, we formulate MapReduce programming model specialized in parallel machine learning. It represents learning algorithms as iterations of following two phases: applying data to machine learning models and updating model parameters. This model is able to describe various kinds of machine learning algorithms, such as k-means clustering, EM algorithm, and linear SVM, with comparable implementation cost to the original MapReduce. Secondly, we propose a fast machine learning platform which reduces the processing overheads at iterative procedures of machine learning. Machine learning algorithms iteratively read the same training data in the data application phase. Our platform keeps the training data in local memories of each worker during iterative procedures, which leads to acceleration of data access. We evaluate performance of our platform on three experiments. Our platform executes k-means clustering 2.85 to 118 times faster than the MapReduce approach, and shows 9.51 times speedup with 40 processing cores against 8 cores. We also show the performance of Variational Bayes clustering and linear SVM implemented on our platform.
著者
伊藤 昭 水野 将史 後藤 強 寺田 和憲
出版者
社団法人 人工知能学会
巻号頁・発行日
pp.208-208, 2003 (Released:2004-02-03)

知的な行動主体(エージェント)が社会で行動するためには、相手の行動を予測して、それに対して適切な行動をとる必要がある。このような、「相手を読む」ことの研究は、(囲碁のような)零和ゲーム、囚人のジレンマゲームのような、対称型非零和ゲームではあるものの、一般の零和ゲームではほとんどない。ここでは、「相手を読む」ことが本質的な標準ゲームを提案する。また、強化学習、進化プログラミングを用いて行動戦略の獲得を調べ、「良い」戦略の条件を検討する。また、対戦者両者が共に相手の行動を読んで自己の戦略を修正しようとするとき、どのような現象が観測されるのかを報告する。
著者
寺田 和憲 伊藤 昭
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本発表では、人間とロボットの違いの本質を定型性と逸脱性に基づいて議論する。人間は機械の振舞いに対しては定型性を期待し、人間の振舞いに対しては逸脱性を期待する。我々は、定型性に対する逸脱性こそが機械と人間をカテゴリー分類する上での決定的要因だと考える。実験結果を交えてこの論理を展開する。
著者
伊藤 昭博
雑誌
情報処理学会研究報告情報システムと社会環境(IS)
巻号頁・発行日
vol.1992, no.81, pp.5-13, 1992-10-20

日本DECは米国DECの日本支社として、1968年に業務を開始し,1982年に日本法人化を行われた。電子メールについては、当初は海外との通信用にTELEXが使用されてきたが、1982年 VAX導入後は社内メール用に VAXmailを使用開始しました。1987年にVAXでの日本語サポート及び漢字端末の導入を行い、ALL?IN?1による社内のOAシステムが構築された。現在では、全従業員が使用できる環境が提供され、電子メールは社内のコミニケーションツールの一つとして、重要な位置を占めている。Digital Japan has been established as a liaison office in Japan in 1968 and incorporated in 1982. In the first stage, telex has been used as a means of communications with overseas. Then in 1980 after VAX system installed, VAXmail replaced it. In 1985, internal office automation system has been constructed by ALL-IN-1 with Japanese VAX os and Kanji charactor terminals. Nowadays, the electric mail system in ALL-IN-1 is available to use all employees, and has come to take a place in importance in one of communication tools.
著者
林 理 伊藤 昭浩 阿部 文昭 中村 康一 持田 泰秀
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.4, no.6, pp.95-98, 1998
被引用文献数
1 or 0

Taking into account the earthquake-resistant design standards in effect when the building was designed, new earthquake-resistant design criteria were established for the retrofit, to check the earthquake-resistant safety of the retrofit design. Structural and functional considerations led to a choice of laminated rubber for the isolator material. The results of vibration analysis using a mass system model demonstrated that the earthquake motion input into the building would be reduced substantially by the retrofitwork. It was also shown that the work would substantially meet the earthquake-resistant design criteria. Three-dimensional vibration analysis was also carried out using a solid frame model to calculate the margin of safety of each structural member would be earthquake-resistant.
著者
熊本 忠彦 伊藤 昭海 海老名 毅
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.49, pp.167-168, 1994-09-20

我々は,対話によってユーザの計算機利用を支援するシステム(以下,支援システムと呼ぶ)を開発している.ユーザは,何らかの障害/問題が発生したとき,支援システムに助けを求めることができる.支援システムは,ユーザの発話(話し言葉)を理解し,そのときの計算機の状態に合わせて適切な応答を生成する.ある発話意図を話し言葉で表現しようとするとき,その表現方法は多様である.しかしながら,その多様性の多くは,命題情報そのものではなく,モダリティ情報の表現方法に起因しているものと考えられる.従来の意味解析手法は,発話文の命題情報とモダリティ情報を混在して取り扱うため,モダリティ情報の表現において観測される多様性の影響を受けやすい.本稿では,発話文から命題情報とモダリティ情報を個別に抽出し,それらを並列に解析する手法を提案する.但し,抽出されたモダリティ情報を解析する手法はすでに別稿で提案しているので,本塙では,命題情報とモダリティ情報の個別抽出法,および抽出された命題情報の解析手法を提案する.
著者
本間 幸子 伊藤 昭治 古藤 高良 池上 晴夫
出版者
一般社団法人日本体力医学会
雑誌
体力科学 (ISSN:0039906X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.98-107, 1992-02-01 (Released:2010-09-30)
参考文献数
23
被引用文献数
2 or 0

加速度脈波と血圧の関係および加速度脈波の各波の生理的な意義を明らかにすることを目的として, 男子学生5名を対象に, 上腕圧迫によって末稍血流が変化する際の指尖容積脈波, その二次微分波および指動脈圧波をbeat-by-beatに測定した.得られた結果は以下の通りであった.1.収縮期血圧の上昇によって加速度脈波のa波は上昇し, bおよびe波は下降するのに対して, 拡張期血圧の増大によってa波は下降し, bおよびe波は上昇する傾向にあった.また加速度脈波は細動脈弾性率によっても大きな影響を受け, 弾性率がノ1丶さいほどa波は上昇し, bおよびe波は下降する傾向にあった.2.加速度脈波のcおよびd波は収縮期血圧の上昇によって下降し, 拡張期血圧および細動脈弾性率の増大によって上昇する傾向があるが, それらの3要因では十分に説明できず, ほかに影響をおよぼす要因の存在が示唆された.3.収縮期血圧が上昇する場合でも, それが血流量の増加に起因する場合には加速度脈波の波形パターンはG→Aに変化するのに対し, それが末梢抵抗の増加に起因する場合にはA→Gに変化するものと考えられた.これらの結果から加速度脈波と血圧の関係は単純でなく, 血圧構成因子である血流量や末梢抵抗によって大きく影響される.したがって加速度脈波と血圧を併せて測定することが末稍循環状態をより正しく評価する上で有効であると考えられる.
著者
伊藤 昭 矢野 博之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.12, pp.1-8, 1998-02-05
被引用文献数
3 or 0

対話とは,即興性と創造性とを兼ね備えた本質的に創発的な活動である.我々は創発的な対話の性質を分析するため,協調作業時の対話の収録・分析を行ってきた.そこでは,共話といわれる対話者が共同して一つの話を作っていく現象がみられ,単純な質疑応答型の対話管理ではとらえられない側面を持っている.ここでは共話に焦点を当てることで,創発的対話のモデルを検討する.Dialogue is essentially an emergent activity endowed with both improvisation and creativity. In order to investigate emergent dialogues, we have collected and analysed dialogues made under cooperative tasks. In the collected dialogues, we found that kyowa phenomena - dialogue participants work together to make a sentence or story - were often observed. In the paper, we investigate the model of emergent dialogues focusing on this kyowa phenomena.