著者
新野 直明 小坂井 留美 江藤 真紀
出版者
一般社団法人 日本老年医学会
雑誌
日本老年医学会雑誌 (ISSN:03009173)
巻号頁・発行日
vol.40, no.5, pp.484-486, 2003-09-25 (Released:2011-02-24)
参考文献数
8
被引用文献数
18 16

愛知県常滑市における住民検診に参加した65歳以上の高齢者を対象に転倒の実態を調査した. 2,774人の回答者において, 過去1年間に転倒した人の割合は13.7%であった. 転倒者割合は, 女性に高く, また, 年齢が高い群において高かった. 転倒の発生状況は655人について結果が得られたが, 大部分の転倒が日中, 屋外で発生する, 歩行中の転倒が圧倒的に多い, 転倒原因としては外因の関与が大きい, 骨折は転倒の10%弱に伴う, などの結果が得られた.