著者
伊東 輝夫 西 敦子 池田 文子 串間 栄子 串間 清隆 内田 和幸 椎 宏樹
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.875-877, 2010-11-20 (Released:2016-09-07)
参考文献数
7
被引用文献数
1 1

3歳,雄,体重2.5kgのマルチーズが,種なし小ブドウ約70グラムを食べた5時間後から始まった嘔吐と乏尿を訴えて摂取2日後に来院した. 血液検査では重度の高窒素血症,高カルシウム血症,高リン血症,および高カリウム血症が認められた. 利尿剤,ドパミン,点滴による治療を3日間試みたが無尿となり,ブドウ摂取4日後に死亡した. 腎臓の病理組織検査では近位尿細管上皮細胞の著しい変性壊死が認められた. これらの臨床および病理組織学的所見からブドウ中毒と診断した.
著者
伊東 輝夫 西 敦子 池田 文子 串間 栄子 串間 清隆 内田 和幸 椎 宏樹
出版者
日本獸医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 = Journal of the Japan Veterinary Medical Association (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.63, no.11, pp.875-877, 2010-11-20
参考文献数
7

3歳、雄、体重2.5kgのマルチーズが、種なし小ブドウ約70グラムを食べた5時間後から始まった嘔吐と乏尿を訴えて摂取2日後に来院した。血液検査では重度の高窒素血症、高カルシウム血症、高リン血症、および高カリウム血症が認められた。利尿剤、ドパミン、点滴による治療を3日間試みたが無尿となり、ブドウ摂取4日後に死亡した。腎臓の病理組織検査では近位尿細管上皮細胞の著しい変性壊死が認められた。これらの臨床および病理組織学的所見からブドウ中毒と診断した。