著者
河崎 祐樹 八木(田村) 香奈子 後藤 純平 清水 邦義 大貫 宏一郎
出版者
Japan Society of Nutrition and Food Science
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.109-115, 2017 (Released:2017-06-23)
参考文献数
21
被引用文献数
2

目的: 健常な日本人が黒ニンニク含有サプリメントを摂取することによる肝機能への有効性を検証すること。試験デザイン: プラセボ対照・二重盲検・ランダム化比較試験。方法: 40名をランダムに2群に割付, 黒ニンニクまたはプラセボを12週間, 摂取させた。摂取前, 6週間後, 12週間後に血液検査 (肝機能, 腎機能, 血糖, 脂質) , 身体測定などを行った。結果: 12週間後の変化量において, 肝機能マーカーであるアラニンアミノトランスフェラーゼ (ALT) は黒ニンニク群のほうが有意に小さい値を示し (p=0.049) , アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ (AST) も黒ニンニク群のほうが小さい傾向を示した (p=0.099) 。結論: 黒ニンニクを12週間摂取することで, 健常日本人に対して肝機能保護作用を示すことが示唆された。本試験はUMINへ登録されている (UMIN000024771) 。
著者
河崎 祐樹 鈴木 直子 和泉 達也
出版者
日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.68, no.4, pp.157-163, 2015

【目的】本試験は, シスチン・システインペプチド酵母エキス混合物含有サプリメントの12週間摂取が女性の肌に及ぼす影響を検証した。【方法】二重盲検ランダム化比較試験。日本人女性にシスチン・システインペプチド酵母エキス混合物含有サプリメントもしくはプラセボ食品を12週間摂取させ, 4週間ごとに肌環境を評価した。【結果】シスチン・システインペプチド酵母エキス混合物群 (CC群) とプラセボ群を比較した結果, 摂取4週後に赤味評価 (面積Lv3) に有意差が認められ, CC群の方が低い測定値を示した (<i>p</i>=0.021) 。【結論】シスチン・システインペプチド酵母エキス混合物含有サプリメントの摂取は, 摂取4週後に肌の赤みに前向きな影響を与えたといえる。本試験は, 倫理委員会の承認後, 臨床試験登録システムUMIN-CTRに登録し実施した (UMIN000013167) 。