- 著者
-
河野 健司
- 出版者
- 日本DDS学会
- 雑誌
- Drug Delivery System (ISSN:09135006)
- 巻号頁・発行日
- vol.23, no.6, pp.644-653, 2008 (Released:2009-02-13)
- 参考文献数
- 51
リポソームのDDSとしての有用性を高めるためには,リポソームに新しい機能を与え,しかも,高いパフォーマンスを実現することが重要である.高分子化学からのリポソームへのアプローチは,リポソームの高機能化・高性能化を実現するためのすぐれた手法であり,これまでに高分子の導入によってさまざまな高機能リポソームが構築されてきた.本稿では,筆者らが展開してきた温度応答性高分子やpH応答性高分子の導入による機能性リポソームの構築を中心に,リポソームの機能化・高性能化における高分子化学からのアプローチの有用性について述べる.