著者
大森 博雄 浅井 孝浩 浅井 孝浩 松本 正 冨里 繁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.537, pp.37-44, 2002-01-02

移動通信において, 数十Mbpsの高速伝送を実現するためにはマルチパスフェージングによって生じる符号間干渉の影響を軽減する必要がある.筆者らは少ない演算量で良好な特性を達成する繰返し等化を用いた整合フィルタ近似型SC/MMSE等化器を提案してきた.本報告では遅延分散の大きな伝搬路において整合フィルタ近似型SC/MMSE等化器を用いた繰返し等化の有効性を確認するために様々な条件で計算機シミュレーションによる特性評価を行った.また, 遅延分散の大きな伝搬路において整合フィルタ近似型SC/MMSE等化器を用いた場合の効率的な等化手法について示し, 計算機シミュレーションによる特性評価を行い有効性を確認したので報告する.
著者
浅井 孝浩 吉野 仁 松本 正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム
巻号頁・発行日
vol.98, no.159, pp.47-54, 1998-06-29
被引用文献数
5

高速デジタル移動通信では、(i)マルチパス伝搬による符号間干渉(ISI)、(ii)伝送路の高速な時間変動が問題となる。本報告では、ISIの影響を軽減するため信号系列推定に逐次系列推定(SSE)を使用し、伝送路の時間変動に追従させるため適応アルゴリズムを用いたジョイント信号処理を提案する。SSEは、ビタビアルゴリズムによるMLSEと異なり長さの異なるパスメトリックの比較が可能で、広帯域移動通信で問題となる最大等化遅延シンボル数の増加に伴う信号処理量増加を抑制できる可能性がある。計算機シミュレーションにより、周波数選択性フェージング条件で従来のRLS-MLSEと比較し、有効性を確認した。