著者
西本 真一郎 樋浦 望 佐藤 良一 鈴木 一由 浅野 隆司
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.199-202, 2002-03-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
9
被引用文献数
4 4

ゼラチンの経口摂取による皮膚コラーゲン合成に及ぼす効果をコラーゲンペプチドの場合と比較検討を行った.(1) ラットにゼラチンを経口投与し,皮膚可溶性画分中のヒドロキシプロリン量を測定したところ,無処理および除毛処理いずれの場合においても,Control群に比べ有意な差は認められなかった.(2) ラットにコラーゲンペプチドを経口投与し,皮膚可溶性画分中のヒドロキシプロリン量を測定したところ,無処理および除毛処理いずれの場合においても,Control群に比べ有意に(p<0.05)高値を示した.
著者
浅野 隆司 保刈 成男
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.239-243, 1989-04-20 (Released:2011-06-17)
参考文献数
11

市販ドッグフード4種類 (A~D, 各5検体) の過酸化脂質の定量を行った. その結果, ドッグフードAは平均29.2nmol/g, Bは6.1nmol/g, Cは9.8nmol/g, Dは3.1nmol/gであった. これらを冷蔵・暗所・蛍光燈照射・日光照射の4条件下で30口間保存し, 過酸化脂質量の経日変化を調べたところ, 冷蔵および暗所保存では30日経過してもほとんど増加はみられなかったが, 蛍光燈照射下保存では350~630%, 日光照射下保存では700~2, 100%(開封時の過酸化脂質量を100%とする) と, きわめて大きな増加率を示した.以上より, ドッグフードの保存は, 過酸化脂質量の増加を最も抑えることができる冷蔵あるいは暗所保存が望ましいと思われる.