著者
西本 真一郎 樋浦 望 佐藤 良一 鈴木 一由 浅野 隆司
出版者
公益社団法人 日本食品科学工学会
雑誌
日本食品科学工学会誌 (ISSN:1341027X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.199-202, 2002-03-15 (Released:2010-01-20)
参考文献数
9
被引用文献数
4 4

ゼラチンの経口摂取による皮膚コラーゲン合成に及ぼす効果をコラーゲンペプチドの場合と比較検討を行った.(1) ラットにゼラチンを経口投与し,皮膚可溶性画分中のヒドロキシプロリン量を測定したところ,無処理および除毛処理いずれの場合においても,Control群に比べ有意な差は認められなかった.(2) ラットにコラーゲンペプチドを経口投与し,皮膚可溶性画分中のヒドロキシプロリン量を測定したところ,無処理および除毛処理いずれの場合においても,Control群に比べ有意に(p<0.05)高値を示した.
著者
今田 千秋 西本 真一郎 原 三郎
出版者
公益社団法人日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.85-89, 2001-01-15
参考文献数
17
被引用文献数
2 3

海洋細菌Alteromonas sp. B-10-31株が生産するプロテアーゼインヒビター(PI)の魚肉粗プロテアーゼに対する阻害効果を調べた。その結果, マイワシ由来のすり身に高い阻害効果が認められたがスルメイカには認められなかった。他の市販PIをマイワシ由来のものに添加しその併用効果を調べた結果, 放線菌由来のロイペプチンが最も効果的であった。海洋細菌由来のPIをDEAE-cellulofineカラムクロマトグラフィーで分画し, 二つの活性画分を得, その各々をマイワシすり身に添加してその効果を調べたところ, 後から溶出する画分(糖タンパク質)にすり身のゼリー強度と弾力性を増加させる効果があったことから魚肉すり身への応用が期待される。