著者
西田 孝三 海津 一成 高橋 恒一
出版者
社団法人 可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.40, no.156, pp.8-13, 2020 (Released:2021-02-04)
参考文献数
13

オミクス研究データの増加により,それらとパスウェイの統合と可視化をソフトウェアで自動化することが必要になっている.パスウェイ可視化はカスタマイズ性の高さとウェブアプリケーション化が求められるが,多くの生命科学研究者にとってその開発で用いられるJavaScriptは敷居が高い.また多くのパスウェイ可視化ウェブアプリケーションは公開後の第三者による改変や新たな応用を見据えた設計にはなっていない.我々はWebコンポーネントのように再利用可能でカプセル化されたパスウェイ可視化ライブラリをPythonのダッシュボードフレームワークDash用に開発した.本稿ではパスウェイ可視化がいかなるものかに加え,従来のウェブアプリケーションとDashを用いたものがどう異なるかを我々が開発したソフトウェアDash-Pathwayの機能,応用を交え紹介する.