著者
原 利男 深津 修一 伊奈 和夫
出版者
Japanese Society of Tea Science and Technology
雑誌
茶業研究報告 (ISSN:03666190)
巻号頁・発行日
vol.1993, no.78, pp.61-65, 1993-12-15 (Released:2009-12-03)
参考文献数
5
被引用文献数
1 3

茎茶と煎茶の香気成分をGC及びGC-MSで調べ,また呈味成分は熱湯浸出液の13C-NMRスペクトルを測定し,その差異を比較・検討した。茎茶にはリナロールとゲラニオールが煎茶より多く含まれていたが,緑茶の主要香気成分であるネロリドール,インドール及びシスージャスモンなどは少なかった。茎茶は煎茶に比較してカテキン類,カフェイン,しょ糖などの含量が少なく,テアニンとキナ酸カリウム塩が多く含まれていた。